“生活者主導のものづくり”を考える「FABエコノミープロジェクト」
2014年10月20日
株式会社博報堂
株式会社博報堂と東京都市大学岡部研究室は、生活者主導のものづくりが市場経済にもたらす影響、生活の未来像を明らかにすることを目的に、研究プロジェクト「FABエコノミープロジェクト」を2014年8月に発足いたしました。このたび『創造的生活者と市場経済』をテーマに共同研究を行いましたので、内容の一部をご紹介いたします。
当調査は「パーソナル・ファブリケーション」ムーブメントをけん引する「創造的生活者」がどのような価値観に基づき、どのような行動をしているのか、インタビューリサーチを行っています。近年、3Dプリンターなど個人のアイデアをものづくりに昇華させる技術の浸透により、生活者自身がものづくりを推し進める「パーソナル・ファブリケーション」の概念が注目されています。これらは生活者に技術的な利便性をもたらすだけではなく、生活者のライフスタイルや、ビジネスにおけるプロトタイピング志向、ものづくりと流通/消費の関係など、生活者の未来に多様な影響をもたらす可能性を秘めています。調査では「創造的生活者」の姿を通じて「パーソナル・ファブリケーション」が将来的にどのような社会的・経済的インパクトをもたらすかをまとめています。
博報堂はこれまで社内組織「生活者主導ものづくりラボ」において当領域に関する調査や、ラピッド・プロトタイピング※の概念を実現する「プロトタイピングラボ」などの活動を2012年より行ってまいりました。今後も当領域における活動を一層、強化してまいります。
※【ラピッドプロトタイピング】精度にこだわらずに短期間でプロトタイプを作るプロトタイプ手法のこと。アイデアをスピーディーに形にすることで、早い段階で問題点を発見し改善・進化させていく「実験体質」のプロセスを指す。(Low fidelity,Early failure)
ニュースリリースの詳しいご案内はこちらから(PDF)
◆ 博報堂、東京都市大学岡部研究室「FABエコノミープロジェクト」概要
博報堂 構想ラボ生活者主導ものづくりラボ(リーダー:岩嵜博論)
東京都市大学岡部研究室 岡部大介准教授、松浦李恵、大石紗織
◆「創造的生活者と市場経済」研究について
・概要
Fablabやメイカースペースの普及など、生活者主導のモノづくりムーブメントが顕在化する中、ムーブメントをけん引する「創造的生活者」の行動や意識についてインタビューリサーチを行う。
・インタビュー対象
自分の趣味に3Dプリンターを活用している生活者/IoTデバイスを開発し、ネット販売している生活者/Fablabでラボマスターを務める生活者/メイカースペースに通い起業を計画する生活者/企業・大学に所属しながら独自のプロダクトづくりをおこなう生活者/作ったプロダクトで企業とのコラボレーションを提案する生活者/自作アクセサリーをオンライン販売する生活者など
・期間
2014年4月~2014年9月
【ご参考】「創造的生活者と市場経済」研究活動のご紹介について
株式会社博報堂と東京都市大学岡部研究室による研究プロジェクト「FABエコノミープロジェクト」は、企業・団体様向けに研究活動のご紹介を行ってまいります。また、当研究活動による知見を生かしたコンサルティング業務などのご依頼も受け付けております。
博報堂HP「新規お取引に関するお問い合わせ」よりお申込みください。
※内容タイトル、件名に「FABエコノミープロジェクト問い合わせ」とお書き添え下さい。
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/support/hakuhodo/mailform/new.html