2015年1月22日
博報堂エネルギーマーケティング推進室は、2010年よりエネルギーに関する生活者調査を実施しておりますが、このたび、2016年春に予定されている「電力小売の自由化」にむけて、生活者がどのようにとらえているかを調査し、結果がまとまりましたので、ご報告いたします。
調査結果によると、「電力小売り自由化」の認知率は80.8%で、男性の方が、認知や理解が高いことが分かりました。また、「電力小売自由化」時に、電力会社を変更したいかどうか尋ねたところ、約2/3に当たる64.0%が「変えてみたい」と答えました。ただし、これらの人のうち「自由化後すぐ変える」のは17.2%で、「最初に変えた人の様子を見て変える」が49.2%で、すぐに大きな動きにはならないもの、様子を見つつ、料金をみながらいずれは電力会社の変更を考えようとしている人が多いことが分かりました。
また、電力会社選択重視点では、「料金の安さ」が75.5%と最も多いものの、60代女性は料金よりも「料金メニューや手続きのわかりやすさ」「安心安全な企業であること」などを優先しているなど、料金以外のサービス体制の充実も必要だと考えられます。
博報堂エネルギーマーケティング推進室では、今後も生活者を中心とする研究とソリューションを開発し、生活者視点でエネルギー自由化時代に必要なサービスや商品などのマーケティングについて、企業の皆様に提案してまいります。
<調査結果トピックス>◇「電力小売自由化」の認知率は、80.8%。男性の方が高い認知・理解。◇ 電力小売自由化時に、電力会社を「変えてみたい」と答えた人は、64.0%で約2/3に。◇ 変えてみたい人の電力会社の変更時期について、「自由化後すぐに変える」人が17.2%。「最初に変えた人の様子を見てかえる」が49.2%。◇ 電力会社の切り替え意向と料金の関係、「料金が下がらなくても切り替える」のは、5.6%。「10%までの引き下げ率」で、42.1%と約4割の人が「切り替える」と回答。◇ 電力会社選択時に最重視するのは、「料金の安さ」で75.5%。続いて「料金メニューや手続きのわかりやすさ」「安心安全イメージの企業」が5割前後の支持。60代女性に限っては「安心安全イメージ」「手続きのわかりやすさ」が「料金の安さ」より支持が高い。◇ 電力自由化で可能になる、さまざまなメニュー。いろいろな種類の割引メニューに支持。 |
調査結果の詳細はこちらから(PDF)