株式会社博報堂DYホールディングス
株式会社博報堂DYホールディングスの戦略事業組織「kyu」は、米国の世界的に高名なデザイン/イノベーション会社の『IDEO LP』(以下、IDEO社)に対して出資を行い、30%の持分を取得いたしました。この結果、同社は博報堂DYグループの持分法連結の対象となりましたのでお知らせいたします。また、将来的に持分の過半数以上を取得するオプションを当社が保有することについても、同社持分保有者と合意しています。
IDEO社は、米国シリコンバレーで創立され、現在、北米、アジア、ヨーロッパに10のオフィスを展開する国際的なデザイン/イノベーション会社です。製品、サービス、デジタル体験、最近はヘルスケアや教育、社会テーマなど幅広い領域で、デザインコンサルティング業務を展開しています。米Business Week誌に3年連続で「世界で最もイノベーティブな企業」に選出されたこともあり、世界的に高い評価を受けています。
同社は非常に高いクリエイティビティを持ち、かつイノベーティブな会社で、kyuグループ会社とのシナジーも期待できます。
尚、当社グループは今期の中期経営計画において、専門的かつ先進的なマーケティング手法やソリューションを提供する「専門マーケティングサービス企業」をグループ内に取り込むことを、成長ドライバーのひとつ(※1)として掲げております。今回のIDEO社への出資も、その一環として行うものです。
(※1)3つの成長ドライバー:
(1) “生活者データ・ドリブン” マーケティング対応力の強化
(2) アジアを中心とした新興国での体制強化
(3) “専門性”と“先進性”の継続的な取り込み
これまでも、「kyu」を通し、米国『SYPartners』社及び米国『Red Peak Group』社、米国『Digital Kitchen』社、カナダ『Sid Lee』社を傘下におさめています。
今後も当社グループは「kyu」を中心として『“専門性”と“先進性”の継続的な取り込み』を行うことで、『企業のベスト・マーケティング・パートナーとして、世界一級のマーケティングサービス企業を目指すこと、そして、先進的かつ創造的な統合マーケティング・ソリューションの提供を通じて、新たな市場やムーブメントを創造し、社会/生活者に活力を与え続ける存在になること』という、当社グループ中期基本戦略を具現化していくとともに、収益面でも海外事業の成長に貢献してまいります。
尚、今回のIDEO社への出資による、当社の2016年3月期の連結業績に与える影響は軽微です。
【IDEO社の概要】
IDEO(アイディオ)社は数々の受賞歴をもつ、国際的なデザイン/イノベーション会社。人間中心的デザインを通じて、さまざまな分野の企業・団体のイノベーションや成長の起爆剤となり、市場の固定観念を覆すようなアイデアを提供。ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ、パロアルト、シカゴ、ロンドン、ミュンヘン、上海、シンガポール、東京に拠点をもつ。
【kyuの概要】
kyuとは、2014年5月組成された博報堂DYホールディングスの戦略事業組織。北米・欧州を主たる対象エリアとして最先端でユニークなクリエイティブサービスを数多く生み出している企業への投資をおこない、“専門性”と“先進性”を継続的にグループ内へ取り込む機能を担う。CEOはMichael Birkin、CFOはA.J. Hughesがつとめる。
※PDF版はこちら