博報堂生活総合研究所は、このたび、生活者にきいた“2017年 生活気分”をまとめました。
本レポートは生活総合研究所が2017年の景況感や楽しさ予想、力を入れたい活動などについて、全国の20~69歳男女3,900人に調査した結果を生活者視点で分析し、まとめたものです。
調査結果からは2017年の景気や家計の先行きについて「変わらない」と予想する人が増加していることや、力を入れたいこととして「動く・楽しむ」より「休む・落ち着く」を求めていること、女性の思い切ってやめたいこと1位が「仕事・会社」であることなど、生活者の2017年に向けたさまざまな気分が見えてきました。
【調査からの発見サマリー】
■家計のゆくえ
2017年の景況感予想
過半数の生活者が、景気・家計は「変わらない」と予想
・2017年の世の中景気/自分の家計が「良くなる」「悪くなる」と予想する人は前回調査(2016年)と比べて減少。
・そのぶん「変わらない」との予想が多くなっています(世の中の景気52.5%→63.2%/自分の家計50.9%→57.2%)。
参考:消費意欲指数
生活者の消費意欲は、長らく「横ばい」が続いている
・毎月の「消費意欲指数」は消費増税から1年後の2015年4月と同じ水準を、2016年も推移。
・2016年中の最大値(48.7点・1月)と最小値(48.0点・11月)の幅は0.7ポイントと、上下の振れ幅は過去最少でした。
■気持ちのゆくえ
2017年の楽しさ予想
世の中で楽しいことは、2016年と「変わらない」が7割
・2016年世の中で楽しかったことは「少なかった」が「多かった」を上回り、2017年は7割近くが「変わらない」と予想。
・男女別では、女性のほうが2016年の楽しいことは多く、さらに2017年も「多くなる」と楽観的に予想しています。
2017年の生活力点
力を入れたいことは「趣味・遊び」よりも「睡眠・休息」
・2017年に力を入れたいことは、「睡眠・休息」がトップ。次いで「健康」「趣味・遊び」という結果となりました。
・「睡眠>趣味」の傾向は「生活定点」調査でも同様に見られ、「動くより休みたい」は今後のトレンドとなりそうです。
2017年 はじめたい/やめたい
思い切ってやめたいことで、女性の1位は「仕事・会社」
・2017年にはじめたいことがある人は、全体の35.4%。やめたいことがある人は23.5%となりました。
・やめたいことの内容について、女性では「仕事・会社」が1位となりました。
・はじめたいことの内容は「運動・スポーツ」「勉強・資格や免許取得」「就職・転職・起業」などが挙がりました。
2017年に感じそうな気分
ポジは「しみじみ」、ネガは「いらいら」がトップに
・2017年に感じそうな気分は、ポジティブなものでは「しみじみ」「ほのぼの」「ほっ」が上位になりました。
・同様に、ネガティブな気分では「いらいら」「あたふた」「もやもや」が上位になりました。
2017年を表す色
男性は「青」「グレー」、女性は「黄」「オレンジ」
・2017年を色で表現してもらうと、「青」「グレー」「白」が上位に並びました。
・男女別では、男性は全体と同様ですが、女性では「黄」「オレンジ」「白」と比較的明るい色が上位になりました。