博報堂生活総合研究所は、このたび、生活者が選ぶ“2018年ヒット予想” をまとめました。
本レポートは、今年、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、コンテンツなどを生活者に提示し、「2018年以降、話題になりそう/人々の生活に普及・浸透していそう」と思うかを調査、「そう思う」「ややそう思う」という予想の強弱を反映するよう結果をポイント化したランキングとヒット予想の理由を分析し、“2018年ヒット予想” をまとめたものです。
“2018年 ヒット予想” のキーワードは【ひとり助け】です。単身者や夫婦ともに多忙な共働き世帯の増加などを受け、自分ひとりでやらなければならないことが増えるなか、日常生活の課題に困っている人を助けたり、自分でなんとか課題を解決しようとする人を支える商品・サービスに注目が集まっています。ここでは、トップ30にランクインした商品・サービスを元に「お金」「時間」「能力」「つながり」の4つの側面から、生活者が求める【ひとり助け】をご紹介します。
なお、“2018年 ヒット予想” と合わせ、「2017年、ヒットした/話題になった」と思うものも調査しています。「インスタ映え」(1位)、「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」(9位)、「ナイトレジャー」(19位)といった、その場・その時に盛り上がる“トキ消費”に関連する事象が上位となりました。また、デジタル化が急速に進む一方、「将棋」(2位)、「民泊」(10位)など、人の存在をリアルに感じられるものを求める“リアル志向”も高まっているようです。
■「お金」を助ける
「格安スマホ」(1位)は、毎月かかる通信費を手頃に抑えられるものとして、生活者の支持を集めました。また、お店を介さず、自ら売り買いできる「フリマアプリ」(9位)、自分の時間を使って入るお金を増やせる「副業」(26位)も上位に挙がっています。
■「時間」を助ける
「宅配ボックス」(2位)は、単身者や共働きなど不在がちな人も時間に縛られずに荷物を受け取れることから注目が集まりました。また、手早く精算ができる「無人レジ」(8位)や、家事にかかる時間を短縮できる「時短家電」(17位)」、「家事代行」(30位)もランクインしています。
■「能力」を助ける
加齢に伴い、低下する運転技能の心もとない部分を補う「高齢ドライバーの事故防止策」(2位)や「自動運転システム搭載車」(6位)が上位に挙がります。また、「IoT(Internet of Things)」(13位)については、今後ますます性能が上がり、様々な物事をひとりでもできるようになるという期待が高まっています。
■「つながり」を助ける
生活者同士をつなげ、共感を生み出す「インスタ映え」(11位)、旅先の実生活体験やホストとの交流を楽しめる「民泊」(14位)が上位となりました。自立度の高まった生活においても、人とのつながりを感じられるものが人気を集めています。