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コンテンツビジネスラボ「リーチ力・支出喚起力ランキング」 〜「コンテンツファン消費行動調査2018」より〜

2018.10.25
#コンテンツビジネス#リサーチ

ロングセールスに成功したコンテンツがランキング上位に

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
株式会社博報堂

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(東京都港区、代表取締役社長:矢嶋弘毅)と株式会社博報堂(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸)との共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は、毎年行っている全国調査「コンテンツファン消費行動調査」の2018年版を実施し、そのデータをもとに最新の全11カテゴリ・計1007のコンテンツに関する、「リーチ力・支出喚起力*ランキング」を算出いたしました。

■リーチ力・支出喚起力ランキングの概要

2018年調査における個別タイトル・アーティストに関するTop20ランキング(下表)を見ると、昨年コンテンツビジネスラボで発表した“Feed*”を上手く活用し、ロングセールスに成功したコンテンツが目立つ結果となりました。2016年にヒットした「君の名は。」は、テレビ放送やセル販売、コミカライズなど様々な形の”Feed”を発信することで2017年もヒットし、2018年調査でも1位になりました。他に、2018年での引退を宣言し、ツアーや出演情報が情報番組などに”Feed”として露出が続き、引退した「安室奈美恵」や実写映画化第2弾の制作ニュースや新キャスト情報などの発信が相次いだ「銀魂」もランクインしました。支出喚起力においては、「アイドルマスターシリーズ」「Fateシリーズ」「魔法少女まどか⭐︎マギカ」などの、TVCMキャスティングや新ストーリー、キャラクター配信がデジタルで話題のコンテンツや、2.5次元舞台、展示会などでも話題の「刀剣乱舞」、2017年にデビュー25周年でライブ、配信限定シングルなどオンライン(デジタル配信)・オフライン(ライブ・フェス)ともに精力的に活動した「Mr.Children」など、メディア環境の多様化と顧客構造に合わせて、様々な”Feed”を発信していくことでロングセールスに成功したコンテンツがランクインしています。

*リーチ力と支出喚起力

企業のコンテンツ活用を促進するために、コンテンツビジネスラボが開発した独自指標のこと。

リーチ力:そのコンテンツが一年間に到達できる人数を表す指標。コンテンツの力を活かして幅広い生活者に自社商品やサービスを知らせる際に参照。この指標が高いと、キャラクタータイアップ・CMへの起用・PRなどの活用に向いている。

支出喚起力:コアファンによる、年間の関連市場規模の指標。自社の商品やサービスそのものにコンテンツを組み込んだオリジナルの企画を開発し、コンテンツファンの実際の購買を目的とする際に、どのくらいの売上規模が見込めるかを推計することができる。

*Feed

コンテンツビジネスラボが提唱している、作品そのものではない付帯情報のこと。コンテンツの本編以外にも生活者がついつい食いついてしまう情報があることにより、生活者がコンテンツ消費のきっかけになる機会が増えていると考えている。
(例)作品周辺の小ネタやエンディング映像・WEBニュースや作品批評等の周辺情報・生活者によってSNS等でシェアされる評判情報など

https://www.hakuhodo.co.jp/magazine/41851

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