2011年07月05日
博報堂では、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』を、2000年より毎年実施しています。このたび、最新(2010年度実施)のGlobal HABIT調査のデータをもとに、アジア10都市における日本・韓国・欧米のカルチャー系コンテンツの受容性比較を実施いたしました。
【調査地域】アジア10都市(台北、香港、メトロ・マニラ、バンコク、上海、ジャカルタ、シンガポール、ホーチミン・シティ、クアラルンプール、ムンバイ)
【分析内容】3つの発信地(日本/韓国/欧米)の5つのコンテンツ(マンガ・アニメ/ドラマ/音楽/映画/メイク・ファッション)が、上記10都市でどの程度受容されているか
【調査対象】15-54歳男女 【サンプル数】6,591名 【調査時期】2010年5月~8月
分析の結果、「マンガ・アニメ」は日本が今なおアジア全体で強い影響力を持っていることが分かりました。中でも台北と香港では、「マンガ・アニメ」 に加えて「ドラマ」や「メイク・ファッション」などでも日本コンテンツの影響力が強いことが明らかになりました。一方で、「ドラマ」は韓国と欧米コンテンツが強く、「映画」と「音楽」は欧米コンテンツが強いという図式も見えてきました。
日本と韓国のコンテンツの影響力に絞って比較してみると、バンコクやホーチミン・シティなどでは韓国コンテンツが日本コンテンツよりも強い傾向が見られ、「ドラマ」、「音楽」、「メイク・ファッション」など影響力が多層化しています。
かつて、「マンガ・アニメ」、「ドラマ」、「音楽」、「メイク・ファッション」といった日本コンテンツはASEANを含めアジア各国で強い影響力を持っていましたが、現在は韓国コンテンツに押されている状況にあることが分かりました。
添付のPDFで、分析の詳細をグラフとあわせてご紹介しています。
「Global HABIT」シリーズ バックナンバー |
<2012年最新シリーズ> 【Vol.2】東アジア6都市生活者の日本旅行に対する意識(台北、香港、ソウル、北京、上海、広州):2012/2/23 【Vol.1】アジア14都市における日本製品イメージ・評価:2012/2/10 |
<過去のレポート(2011年以前)> 「BRICs生活者のお金をかける意識」:2011/9/30 「アジア10都市における日・韓・欧米コンテンツ受容性比較」:2011/7/5 「世界18都市における日・韓製品イメージ比較調査」:2011/2/3 |