健康の「維持」だけじゃ物足りない?
健康を向上させて「生活を楽しみたい」40~60代
・ 「今の健康を向上させて、生活をさらに充実させたい/楽しみたい」78.9%。
日々を楽しむために 更に健康な体を目指すという、積極的な健康意識。一方、「今の自分は健康だと思う」は半数強(53.7%)に留まり、健康への不安意識も存在。
・ 健康のために実践していること1位は「水分を十分にとる」(79.4%)、2位は「一日三食、きちんと
食べる」(71.8%)。特別なことをするのではなく、日々の食生活で健康の維持・改善を図る傾向。
2012年5月31日
40~60代の意識が従来の常識から大きく変わり、いまや「絶滅!?する中高年」とでも言うべき状況が現れています。 「博報堂 エルダーナレッジ開発 新しい大人文化研究所」では、人生を前向きにとらえ、若々しくありたいとする新たな40~60代を総称して「新しい大人世代」と名づけ、彼らの志向や生活を探る様々な調査を実施しています。このたび、全国の40~60代の男女3708名に向けた調査から、40~60代のコミュニケーションに関する調査の分析結果をまとめましたので、ご報告いたします。
分析結果からは、新しい大人世代の健康に対する意識が明らかになりました。従来の「長生きするために健康でありたい」という意識ではなく、「毎日の生活を更に充実させるために、健康でありたい」という意識が顕著なようです。一方で、現在や将来の健康状態に関する潜在的な不安意識も明らかになりました。
健康・エイジレスに対する意識については、「今の健康を向上させて、生活をさらに充実させたい/楽しみたい」に8割弱(78.9%)が共感を示しました。単に現状の健康状態を維持するだけでなく、更なる健康体を目指す積極的な姿勢がみてとれます。また、健康でありたい理由を「日々の生活をより充実させるため」という点においているのは、健康それ自体がゴールでなく、「充実した楽しい生活」がゴールであるという前向きな意識を持つ新しい大人世代の特徴であるといえます。
健康のために実践していることについて尋ねたところ、新しい大人世代の堅実な健康法が明らかになりました。実践していることの1位は「水分を十分にとる」(79.4%)、2位は「一日三食、きちんと食べる」(71.8%)、3位は「食べすぎに注意する」(71.1%)となり、日々の食生活の中で健康体を目指すこの世代の健康志向が見てとれます。全体の傾向としては何か特別なことをするわけではなく、日々の食生活の中での健康維持・改善を目指しているようです。
このような積極的な健康欲求の裏には、やはり病気や健康への不安意識が存在するようです。「あなたが将来や今後のことを考えて、不安に感じることは何ですか」という問いでは、「貯蓄・資産運用」や「仕事」「子育て」を抑えて「病気や老化への対処」が1位(46.3%)に。「あなたが今後(も)、力を注ぎたいことはなんですか」の問いでも「病気や老化の予防」「現在の健康や若さの維持・向上」が趣味や旅行と並ぶ上位項目となり、本世代が健康に寄せる大変高い興味・関心を見てとることができます。
詳細については添付のPDFファイルをご覧ください。