こんにちは。ヒット習慣メーカーズの武藤です。
気持ちのいい季節になってきましたね。カラッとしている秋晴れは最高です。
先日、「屋外ではマスク着用は原則不要」というニュースが放送され、さらには全国旅行支援制度もスタートしました。
外の空気を思いっきり吸いに旅行をしたり、人に会いに出かけたり、対面でのリアルな会食や会議も増えることが予想されます。おこもり生活から抜け出し、ますますリアルな場での活動が増えていくのではないかと考え、今回のテーマを「アクティブリア活」としました。徐々に自粛ムードから明けていくのではないかと考えられる社会情勢の中での新しい習慣を探りたいと思います。
まずは下記の図、「新型コロナウイルス影響下での意識・行動データ」を見てみましょう。こちらは、直近の2022年9月に実施された調査です。
「【行動の抑制度】控えている行動」にフォーカスしてみると、外出、外食、交友や交際いずれも前月、前年同月より数値が減少していることがわかり、リアルに外出する行動が増えていることが伺えます。
同僚にもここ最近の余暇の過ごし方を聞いてみたのですが、野外イベントに行った、友人とのごはん会が増えた、稲刈りをしてみた、お祭りに行ったなど、アクティブに行動していることがわかりました。他にもネットやSNSを調べていくと興味深いアクティブリア活が話題になっていたのでご紹介したいと思います。
まずは「リアル移住トライアル」です。
移住を考えている場所に数ヶ月実際に住んでみるといったリアル移住トライアルが増えています。
じっくり数ヶ月住んでみることによって、その土地の住民目線での生活が実感できるため、移住後の生活イメージがつきやすく移住準備もしやすいです。
各自治体が募集をしており、ある県では県外からの移住希望者を対象に、家電付きアパートタイプの県営住宅を月額1万円(3ヶ月以上1年未満)で賃貸するといった事業もありました。
次は「リアルですごろくゲーム」です。
ボードゲームがリアルで再現されているすごろくイベントが各地で催されていました。中には全長数百キロにもなるリアルすごろくゲームで、ルーレットの出た数を進んだ先には、各地で待ち受けるアクティビティがあり、挑戦しつつゴールを目指すというものもありました。 同社が独自に行った調査で、自粛生活によって約8割の人がアクティブなチャレンジを諦めた経験があるという結果が出て、そのようなユーザーを応援するために企画されたということでした。
そして次は「リアルふるさと納税」です。
旅先で直接納税するというリアルふるさと納税。その土地の特産品などを返礼品として受け取る通常のふるさと納税ではなく、出かけた先の宿やお店ですぐに使える電子ギフトが返礼品だそうです。旅をしながら寄付し、旅をおトクに楽しめるということでニュースになっていました。
ではなぜ「アクティブリア活」が話題となっているのでしょうか。
やはり、外出自粛が緩和されたことにより行動範囲が広がったことにあるでしょう。そして自粛中に先延ばしにしていた、やりたかったことやその思いを具現化するようになったからではないでしょうか。リモートワークやリモート会議、メタバースなどデジタルの中に入り込んだ自分を現実に戻すための意識的行動ということも考えられます。
そして他には、支援制度が充実していることも挙げられるかと考えます。旅、地域コミュニティ、納税と参加することでおトクになる活動支援があるからではないでしょうか。
では最後に「アクティブリア活」のビジネスチャンスを考えてみました。
私も先日アクティブリア活をすべく、家族と野球観戦に行ったのですが、たまたまその日が応援しているチームのシーズン最終戦で、ホームランの記録がかかった試合でもありました。その選手が打席に立って、球場みんなの願いが1つになって、打った瞬間にわかるようなホームランを見たときのスタジアムの一体感、肌感のなんたることや。言葉では言い表せない感動でいっぱいでした。「やっぱりリアルが大事だよな」と改めて実感しました。
▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。
旅、映画、音楽が大好き。
ここ最近海でサビキ釣りをするのがマイブーム。あまりに楽しくてたくさん釣って帰ってくるのですが、魚を捌けない私は親しい人にもらって頂いているので、そろそろいいかげん捌き方、調理の仕方を勉強しないとな。と考えているところです。