こんにちは。ヒット習慣メーカーズの武藤です。
梅雨があけてどんどん暑くなってきましたね!
マスクをする生活が続くので、水分補給を忘れず熱中症にはくれぐれも気を付けていきたいものです。みなさんも気を付けて暑い夏を乗り越えましょう。
さて、今回のテーマは「ぬいぐるみのファミリー化」です。
縁があっておうちに来たぬいぐるみ。最近では、ただおうちに置いているだけではなく、外出の時も食事の時もいっしょにいる人が増えていたり、ぬいぐるみのための新しいサービスが生まれてきたりしています。ぬいぐるみとの関係性や心のつながりが今まで以上に深くなって、よりいっそう家族の一員になってきていると感じ今回のテーマとしました。
まずはGoogle トレンドで「ぬいぐるみ」と検索してみるとやはり上昇傾向にありました。
では、ぬいぐるみへのどんなサービスが増えてきているのでしょうか?
はじめにこんなカフェがありました。
ぬいぐるみ専用のミニサイズのクリームソーダーやスイーツを無料で提供するカフェです。ぬいぐるみと向かい合って食事を楽しむお客様も多いとか。コロナ禍の影響もあって、ひとりでごはんを食べる人が多くなっている中で、孤独感をふきとばす「いっしょにいる安心感」が得られるところが、人気の理由なのでしょう。
他には、ぬいぐるみのための旅行がありました。
ツアーの参加者は日ごろから大切にしているぬいぐるみのみ。同行するカメラマンが観光名所を巡り、食事のシーンやお散歩シーン、インナーマッスルを鍛えるSUP体験しているシーン、砂金取りやたらい舟などを体験しているシーンを撮影して、SNSでライブ公開をしてくれるそうです。おうちに帰ってくるとお土産や写真データもいただけるとのこと。また、「ぬい撮り」(=出先でぬいぐるみだけで撮影した写真のこと)もSNSで盛り上がりを見せ、#ぬいぐるみじゃありません家族です という投稿が約27万件ありました。
そして他には、腰痛や怪我、痩せ細った体にアザ(汚れシミ)などを直すぬいぐるみのお医者さんがありました。いつも一緒にいるぬいぐるみが一人で診察、入院すると不安でいっぱいになるという家族の心配に応えて、病院に勤務している数々のぬいぐるみたちがつきそってくれます。それに加え、付き添い写真をお渡しする配慮もあります。そして退院後のケア方法やお薬の処方もありました。ぬいぐるみの家族の方々は「楽しい時間が続きそうです」「元気になって戻ってきてくれたことを実感し涙が出ました」「○○(ぬいぐるみの名前)も21歳になりますので、これからも少しでも長く一緒に過ごせるように大切にしていきます」と家族が健康になって戻ってきたことへの喜びのメッセージが多数あり、メッセージを読んでいる私もなんだか心がほっこりしました。
ではなぜ「ぬいぐるみのファミリー化」が増えつつあるのでしょうか?
一つは、コミュニケーションがとりづらい社会情勢にあるかと思います。そういった中で、どんなときでもずっとそばにいてくれる安心感や心癒されるぬいぐるみの価値が高まったからではないかと考えます。
そしてもう一つは、ジェンダーレスで多様性の時代。どんな人でもぬいぐるみを大切にしていいと考えられはじめたことが挙げられます。ある記事では、こどもが親離れし、育児が終わったと感じたママが寂しさのあまり大きいぬいぐるみを買ったとありました。ある男性は飛行機トラブルで過酷な行程の中、自宅で待っているぬいぐるみに絶対に会うという思いを心の支えに乗り切ったと言います。いろいろな人がぬいぐるみに支えられ暮らしているのだなと感じました。
では最後に「ぬいぐるみのファミリー化」のビジネスチャンスを考えました。
ぬいぐるみをさわったり抱きしめたりじーっとみつめたり話しかけたりして愛でることで幸せホルモンのセロトニンが分泌されるそうです。いつも見守ってくれている相棒を近々洗ってキレイにしようと思います。
▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。
旅、映画、音楽が大好き。
ミライ室のメンバーに疲れない走り方を教わったので、少し涼しくなってからジョギングしてみようかと考え中。ある本に「健康は食べ物から」と書かれていたので、食生活を見直そうかな?と思う2021の夏です。
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