こんにちは。ヒット習慣メーカーズの藤田です。
ふと気づけば、11月も後半。2021年も残すところあと1か月近くになりました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。急に寒くなり、最近、口元や喉が乾燥しているのを感じませんか??僕は感じます。あ~乾燥してきたな、今年も冬だなと。
色んな季節の変化に気づくバロメーターは、視覚や聴覚などもあれば、実は「口」から入る情報もそうなのかもしれないなと思う今日この頃です。ということで、今回は「口」にまつわる習慣をご紹介します。
Googleトレンドを見ると、「口」への注目は全体として上昇傾向にあることがわかります。
今までは自分で歯磨きをする、または歯医者さんなどでちゃんと見てもらうくらいしか対策の仕方がなかったものが、多種多様に、それも手軽に“お口の改革”をやることができるようになっている、そんな習慣をご紹介します。
1つ目は、「舌」です。コロナ禍を経て、舌ブラシなるものが人気を集め、舌の汚れを落とすための舌ケアをする人が増えています。例に漏れず、私もその一人です。(笑)舌の汚れは口臭に原因にもなるそうで、マスク着用によって口臭が気になる人が増え、結果として舌ケアのニーズも高まっているのでしょう。最近では、音波式電動舌ブラシが発売され、また極薄の舌ブラシもクラウドファンディングで目標金額を超えるほどの人気を集めているなど、舌のケアをもっとしっかりやりたい!とどんどんニーズが高まっています。
2つ目は、「歯列矯正」です。コロナ禍の最中に、マスクを着用していることを逆手にとって、歯列矯正を始めた人が増えたようです。「歯列矯正中の見た目が気になる」ことが歯列矯正に取り組むうえでのハードルでしたが、マスクで口元を隠せることはその追い風になったのでしょう。最近では、マウスピース型矯正のサブスクリプションサービスが開始されるなど、高くて手の届かなかった矯正がより身近なものになっていきそうです。
3つ目は、「ホワイトニング」です。Googleトレンドで見ると、「ホワイトニング」の注目は年々高まっています。
市販の美白用歯磨き粉も市場に増えつつありますが、最近では、家電メーカーから自宅で着色や汚れをクリーニングすることで、ホームホワイトニングが期待できる商品も登場するなど、ホワイトニングを手軽にやりたいニーズが高まっていると言えそうです。
上記のような、お手軽に口内を整えていく「口内改革」の習慣を見ていきましたが、なぜそのような習慣への注目が高まっているのでしょうか。要因として、コロナ禍でのマスク着用による“ポジティブな側面”と“ネガティブな側面”の両方が背景にあると考えます。
歯列矯正やホワイトニングなどは、マスクを着用したことで人前に口を見せなくて済むことで可能になった、いわばマスク着用による“ポジティブな面”。一方で舌ケアなどは、マスクを着用したことで、自分の口臭が気になり始めた、いわばマスク着用による“ネガティブな面”。
いずれにせよ背景にあるのは「マスクの着用」ですが、緊急事態宣言が明け、ワクチン接種が進んではいるものの、マスクを急につけなくなることは考えづらいので、こうした「口内改革」への注目はより増えていきそうです。
最後に、「口内改革」のビジネスチャンスについて考えてみました。
改めて口内環境に対する意識を強くしたので、毎日の歯磨きから、しっかり頑張ります。
▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。
愛知県蒲郡市にて、3人兄弟の三男として生まれる。
2019 年博報堂に入社、希望して関西支社に赴任。マーケティングプラナーとして、また一生活者として、目の前の義憤を仕事に変えようと奮闘中。軽やかなノリと強い正義感の合間を縫って生きています。