こんにちは。ヒット習慣メーカーズの楠田です。
年が明けて、気がつけば2月。寒い季節ですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
寒さのせいか、相変わらずの在宅ワークでの運動不足のせいか、最近、少し仕事がいそがしいからなのかはわかりませんが、これまであまり悩まされることが少なかった、肩こりの症状に悩んでおります。それも右肩だけなので、何かしら姿勢が傾いているのが悪いのでしょうか。左手で、なんとなく凝っているところ(ツボっぽいところ)を、押したりしながら、日々なんとかしのいでいます。
さて今回は、そんな凝りのツボ押しに着目してみようと思います。
グーグルトレンドで「ツボ」を見てみました。近年はずっと高く、みなさん、何かしらが、凝っているのだな、と改めて実感しました。
ただ、最近は、そのツボを押す場所が、これまで知っているような肩や首、背中や手足などではなく、新たなツボ押し、への注目が集まってきているようです。そこで、そのツボ押しのことを、押す活動、「押し活」と名付けて、今回はご紹介していこうかと思います
まずは、「顔と頭の押し活」です。
これは経験をしたことがある人も多いかと思いますが、全身にあるツボの中でも自分で押しやすい位置にあるのが、顔と頭。そして、頭痛や肩こり、疲れ目など、疲れが溜まりやすいときに効果があるツボが多いと言われています。ヘッドマッサージとかにいくと、寝るつもりじゃなかったのに、完全に寝てしまって、、、なんてこともよくありますよね。それを、家で寝る前に、とか仕事と仕事の合間にすると、いいリフレッシュになったりするようです。
続いては、「おしりの押し活」です。
おしり?って凝るの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、コロナの環境下で家で過ごす時間がどうしても増えて、座ったまま同じ体勢で過ごす人が増えていると思います。座りっぱなしになっている現代人のお尻は知らない間に凝り固まると言われており、それが原因で、血行が悪くなって、冷え性がひどくなったり、足がつかれやすくなったり、いろんなところに不調があらわれるようです。そこで、最近ではおしりの凝りをほぐすためのマッサージ器具なども発売されるなど、注目をあつめるようになってきているようです。
最後は、「内臓の押し活」です。
ついに、身体の表面じゃなく、身体の中の「押し活」になってきました。腸セラピーというと、聞いた方もいらっしゃるかもですが、その先をいくと言われている「チネイザン」が注目を集めているようです。チネイザンは、内臓デトックスマッサージなどとも言われています。内臓を、食べ物の消化だけでなく、感情も消化する器官であると捉え、主要な臓器に柔らかな圧を加え、蓄積したストレスや感情をほぐし、気の乱れを整え、不調を改善させていくようです。適切なやり方であれば、痛みがなく、一度で、大きなデトックス効果を実感できるようなので、注目を集めるようになってきているようです。
では、なぜ「押し活」が注目をあつめるようになってきているのでしょうか。その理由を大きく2つあると思います、1つ目は、「心身を整えたい」という気持ちにあると思います。コロナの影響もあり、働き方や日々の暮らし方が大きく変わってきていると思います。そのため、心身が乱れてしまっている、という人も多いかと思います。それを乱れた状態のままではなく、ちゃんと整えておきたい。整えることで、日々の暮らしや活動を充実したものにしたい、ということなのかもしれませんね。そして、2つ目は、「自分で手軽にやりたい」ということかと思います。これまでは、外でお金を払って誰かにやってもらうことが主流だったかと思います。そのため、少し凝っているけど、お金かけてやるほどじゃないし、と我慢していた人も多かったのかと。ただ、最近は、なかなかそういうところにも通うことが難しく、自分でやってみる、という方が増えてきたと感じます。そのため、これまでは、実践していなかった人も実践するようになり、より一層注目をあつめるようになっているのかもしれませんね。
自分で自分を守らなきゃいけない時代になってきているからこそ、自分自身でも出来る「押し活」に注目があつまるようになっているのではないでしょうか。そしてそれに伴い、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性があります。
こんな記事を書きながらも、まだ右肩の凝りは解消されていないのですが、今日は試しに初めて内臓の押し活・チネイザンに取り組んでみようかと思います。ぜひ、みなさんもご自身の心身のために、様々なことにトライしてみてください。
▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。
2011年 博報堂に入社。
入社以来、マーケティング職に従事し、お得意先や世の中の課題と向き合う。基本、テレビっ子。ドラマと、阪神タイガースをこよなく愛し、阪神の勝ち負け次第で翌日の気分がちょっと違う虎吉。