ヒット習慣予報 vol.215『乳（ニュー）ノーマル』

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの楠田です。

新年度が始まり、いかがお過ごしでしょうか。
転勤や異動などで、環境の変わられた方もいらっしゃるでしょうし、特に何も変わらないよ、という方もいらっしゃるかと思います。私は、何も変わってない側の人間です。ただ、新年度・春ということもあってか、外出や外食する機会も増え、少し日々の健康とか食生活を見直さないと、とも思ったりしている今日このごろです。

さて今回は、そんな中、最近街中やテレビでも良く目にするようになった「牛乳・ミルク」に着目してみようと思います。小さい頃はよく飲んでいた牛乳も、大人になると飲む機会が個人的には減っていますが、注目度が最近高まっている？！と思ったりしています。実際にGoogleトレンドで「牛乳」を見てみました。ご覧のように、注目度は少しずつ高まっているようですね。

そこで、いろいろ調べてみると、消費量自体は落ちているのですが、国産の牛乳の廃棄が問題になっていたりしていて、各所で取り組みが強化されているようです。また、ただ単に牛乳をそのまま飲むのではなく、牛乳をフックにいろんな展開がなされているようなので、その展開を「乳（ニュー）ノーマル」と名付けて、本日はご紹介していきたいと思います。

まずは、ベタですが、「コーヒー牛乳・フルーツ牛乳」です。
銭湯とかで昔はよく飲んだなぁ、なんて記憶がある方もいらっしゃるかと思いますが、今は、街中でも良く販売されているのを見かけます。おしゃれなコーヒーショップで販売されていたり、大手飲料メーカーが牛乳をフックにしたコーヒー牛乳の商品を展開したりと、注目度の高まりが見られます。そのせいもあってか、個人的には、ブラックコーヒーよりもコーヒー牛乳を飲んでいる方が増えたような気がします。（気のせいですかね？！）とはいえ、街中で楽しむ飲み物としての牛乳・ミルクの注目度が高まっている印象です。

続いては、「自宅で楽しむ牛乳レパートリーの増加」です。
家で牛乳を楽しむとしたら、これまではコーヒーに入れたり、グラノーラにかけたりするのが主流だったかと思います。それが、最近では、なんと自宅でも、フルーツ牛乳を楽しめるような商品が販売されるようになってきています。これは、私も見ていて、とても美味しそうだな、と思ったのですが、牛乳にポーションタイプのフルーツシロップを入れるだけで、お手軽に、牛乳を楽しむことができるようになってきています。牛乳は、最近日常飲料、というより、ある意味で、嗜好品っぽくなってきていたと思いますが、それがより加速していきそうなイメージを持っています。いろんな味を楽しめるようになるともっと可能性が広がっていきそうですね。

最後は、「牛乳レシピの増加」です。
牛乳レシピって、これまでもあったと思いますが、クリームシチューなど、ある程度想像できそうなものが中心だったかと思います。それが、最近では、想像も出来なかったものに広がりを見せています。例えば、牛乳ピラフ雑炊。普通のピラフに牛乳をたっぷりかけて、チーズのせてチンするだけで、スープ感覚で、楽しめる雑炊になるらしいです。また、牛乳にサイダー混ぜると、どうやらクリームソーダみたいな味になる、というのも結構話題になっているようです。この場合は、牛乳３：サイダー１と、牛乳を多くするのがコツらしいですが、自分好みの配分をみつけるのも楽しいかもしれませんね。

では、なぜ「乳（ニュー）ノーマル」が注目をあつめるようになってきているのでしょうか。その理由を大きく2つあると思います、1つ目は、「ミルクのもつ栄養素とやさしさ」にあると思います。緊急事態宣言やまん延防止措置も終わり、少しずつ外出する機会が増える中で、食生活が少し乱れている方もいるかと思います。その中で、手軽に取れる栄養豊富な飲料が牛乳だったりするのではないでしょうか。また、ミルクって、味わいをマイルドにしてくれるので、なんだかほっこりするやさしさもあり、日々の食生活に取り入れる人が増えてきているのではないでしょうか。そして、2つ目は、「アレンジする楽しみ」にあると思います。これまでは、ただそのまま飲むだけだったのが、先程もご紹介したように、いろんな楽しみ方が増えてきています。そのアレンジしてみる楽しみ、の中で、あれをこうしたら、とか思い描きながら、いろいろトライしてみるのも楽しかったりするのかもしれませんね。

最後に、「乳（ニュー）ノーマル」にどのような可能性があるか、新たなビジネスチャンスを少し考えてみました。

いろいろ牛乳・ミルクの可能性を探っていると、久しぶりに牛乳を飲みたくなってきたので、まずは、牛乳を買ってきて、簡単にできそうな、牛乳×サイダー＝クリームソーダを試してみようかな、と思います。ぜひ、みなさんも試してみてください。

▼「ヒット習慣予報」とは？
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。