こんにちは。ヒット習慣メーカーズの楠田です。
あっという間に梅雨があけ、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
一気に夏到来!という感じで、まだ体が夏に順応しておらず体調を崩された方もいらっしゃるかと思います。これからどんどん暑くなって、熱中症対策も必要になってくると思いますので、早め早めの水分補給をしていきましょう。
さて今回は、まちなかの水分補給スポットといえば、の代表格の一つでもある「自動販売機」について、少し探って行こうかと思います。というのも、「自動販売機」と聞いて、すぐに想像することができる「飲み物」の入った自動販売機ではなく、様々な自動販売機を最近、まちなかや職場などでよく見かけるようになったからです。
そこで、自動販売機のトレンドを、Googleトレンドで見てみると、年々伸長しており、注目を集めていることがわかりますね。
それで、いろいろ調べてみると、え、こんなものもあるの?みたいなものまで、様々な展開がなされていたので、その展開を「あれこれ自動販売機」と名付けて、本日はご紹介していきたいと思います。
まず、最近よく見かけるのが「冷凍ラーメン自動販売機」です。
家の近所にある有名ラーメン店が、家で作れるラーメンキットを冷凍で販売していて、お昼時とかはいつも行列ができているので、ついつい買ってしまい家で作ってみました。それが本当に簡単で、スープやチャーシューは湯煎するだけでいいし、麺はお湯で茹でるだけ。それだけで、本当に家で本格的なあの有名店のラーメンが食べられる!ってすごい!と感動してしまいました。もちろん有名店のラーメンなので安くはないのですが、暑い中行列に並ばずに涼しい家で本格的なラーメンを食べられる、って最高ですよね。
続いては、「コンビニ自動販売機」です。
これは先日、とあるショッピングセンターのバックヤードに入る機会があった際に、初めて出会ったのですが、コンビニに売られている冷やし中華やサラダなどが自動販売機で売られていました。パンとかチョコレートとかが売られている自動販売機はこれまでも、まちなかで目にしたりしたことはあったのですが、コンビニで売られている惣菜が自動販売機で買えるなんて、革新的だな、と思いました。忙しく働く中、短い昼休憩でわざわざどこかに食べにいくとか、買いにいく必要がなく、さくっとその場で買えて、すぐ食べられるので、昼休憩の時間が少し長くなったように感じました。これは、自分のオフィスにもあったらいいな、と思ってしまいました。
最後は、「朝採れたまごの自動販売機」です。
朝採れのたまごを自動販売機で販売する。そこにいけば新鮮なものが買えるということは、普通の自動販売機とはちょっと異なる傾向があるな、と感じました。普通は、自動販売機で、ものによっては長い時間保管されていて、それを必要なときに買う、というスタイルかと思いますが、こちらの場合は新鮮なものだけあるので、わざわざその日に買いに行く場所へと自動販売機の価値や、あり方が変わっているように感じます。何を提供するかで、自動販売機の価値って変わるんだな、としみじみ感じております。
他にも調べてみると、ケーキの自動販売機とか、はんこの自動販売機とか、コスメの自動販売機とかもあり、本当にあれもこれも自動販売機で買えるようになってきているのは驚きでした。
では、なぜ「あれこれ自動販売機」が注目をあつめるようになってきているのでしょうか。その理由は大きく2つあると思います。1つ目は、「非対面・非接触」にあると思います。コロナの影響もあり、飲食店が休業を余儀なくされる中、人と対面する時間を極力減らそうという意識の中で、拡大してきたビジネスのように感じます。コロナ禍という大変な時期でも、新たな糸口を模索して、そこから拡大していくという姿勢は、見習いたいものです。そして、2つ目は、「新たな体験価値の創造」にあると思います。自動販売機というある種無機質なものから、本格的なラーメンという体験や、コンビニのような便利な体験、朝採れたまごの新鮮なものという体験など、これまで、自動販売機で出来なかった、新しい体験を提供することができたことで、より注目を集めるようになったのではないでしょうか。
最後に、「あれこれ自動販売機」にどのような可能性があるか、新たなビジネスチャンスを少し考えてみました。
あれこれ自動販売機について調べていると、他にもいろいろな体験ができる自動販売機があるんじゃないかな、と思ったので、いろいろ妄想を巡らせながら、まちなかにある自動販売機を少し気にして歩いてみようかな、と思います。
▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。
2011年 博報堂に入社。
入社以来、マーケティング職に従事し、お得意先や世の中の課題と向き合う。基本、テレビっ子。ドラマと、阪神タイガースをこよなく愛し、阪神の勝ち負け次第で翌日の気分がちょっと違う虎吉。