2012年10月に設立した「博報堂こそだて家族研究所」は、子どもをもつ家族の消費やライフスタイルについて研究しています。今回のレポートは2016年3月2日~9日に実施した調査に基づき、何歳頃から日常生活の中の行動を経験しているかを調べた「小学生のコト経験とコト始め年齢」についてまとめたものです。
調査結果から、小学3年生が、多くの項目を半数以上が経験する「コト始め期」であることが分かりました。また、「ひとり入浴」「その日着る服を選ぶ」「買う服を選ぶ」「包丁で料理」は、小学1年生で経験が半数以上見られました。また、女の子ママが気になるフェミニンケアの準備は小学5年生で一気に経験率が増加しました。
こそだて家族研究所は、こそだてに関わる調査データ等をもとに、今後も行政や企業に提案をしてまいります。
調査結果ポイント
[小学6年生の経験率]
■小学6年生までの経験率。28項目中13項目が50%を超える。
「ひとり入浴」は94.5%、次いで「仕上げ磨きをやめる」「包丁で料理」は87%以上が経験済み。
[小学6年生経験率50%以上の13項目]
「コト始め」の学年ごとのデータを見ると、グラフの形により3つの傾向に分類。
■①【小3経験型】小学3年生「コト始め」期。 「ガスコンロなどの火を使った料理」「店で買い食い」「スーパーにおつかい」等、小学3年生で経験率50%を超える。
■②【小1経験済み型】「ひとり入浴」や「包丁で料理」「着る服・買う服を選ぶ」は小学1年で既に経験済み。
■③【女の子特有型】 女の子ママは小学5年生から、ブラジャーや生理用品などの「フェミニンケア」を用意
[小学6年生の経験率(男女編)]
■女子は「買う服・着る服を選ぶ」「UV・ヘアケア・スキンケア」などの身支度系の経験率が高く、
男子は「一人でおつかい」「一人で交通機関を利用」など一人行動の経験率が高い傾向に。