2011年02月03日
博報堂では、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT』を、2000年より毎年実施しています。調査地域はアジアと欧米・中南米の主要34都市、約15,000人規模の調査です。(対象者は15歳~54歳、各都市の中上位収入層)
今回、最新(2010年度)のGlobal HABIT調査のデータをもとに、BRICsを含む世界18都市における「日本製品」と「韓国製品」に対するイメージを比較・分析した結果をご報告いたします。
(※18都市=北京・上海・広州・香港・台北・ソウル・シンガポール・バンコク・ジャカルタ・クアラルンプール・メトロマニラ・ホーチミンシティ・デリー・ムンバイ・サンパウロ・ニューヨーク・フランクフルト・モスクワ)
<調査結果のポイント>
1.製品イメージ比較 ※対象国都市(ソウル)を除く17都市で比較
(1)「高品質」イメージ: 日本製品(17都市)>韓国製品(0都市)
日本製品は17都市全てで韓国製品を上回る高品質イメージを獲得。
17都市平均で60.6%と、韓国製品の20.5%に対し約40ポイントの大差で圧倒。70ポイントもの差がついた都市も。
(2)「カッコイイ/センスがいい」イメージ: 日本製品(14都市)>韓国製品(3都市)
日本製品が韓国製品を17都市平均10ポイントの差で上回る。しかし中国3都市(上海・広州・北京)での評価は拮抗。
(3)「活気や勢いを感じる」イメージ: 日本製品(11都市)>韓国製品(6都市)
日本製品と韓国製品のイメージにほとんど差はみられない。(2)同様、中国3都市での評価も拮抗。
2.モノ・サービス連想比較 ※18都市で比較
(1)日本から連想するモノ・サービス
1位「家電/AV製品」(65.7%)、2位「デジタル製品」(60.8%)、3位「自家用車」(57.3%)。この3大製品イメージが世界共通で確立している。
(2)韓国から連想するモノ・サービス
いずれの項目も日本からの連想より低い数値(1位の「デジタル製品」も平均36.6%)であるほか、都市によってバラつきが大きく、日本のような世界共通の強いイメージは確立していない。
なお、詳細については、添付のPDFファイルでご紹介しております。
「Global HABIT」シリーズ バックナンバー |
<2012年最新シリーズ> 【Vol.2】東アジア6都市生活者の日本旅行に対する意識(台北、香港、ソウル、北京、上海、広州):2012/2/23 【Vol.1】アジア14都市における日本製品イメージ・評価:2012/2/10 |
<過去のレポート(2011年以前)> 「BRICs生活者のお金をかける意識」:2011/9/30 「アジア10都市における日・韓・欧米コンテンツ受容性比較」:2011/7/5 「世界18都市における日・韓製品イメージ比較調査」:2011/2/3 |