お知らせ

バンコクの132校から無料配布開始、楽しみながら読める タイの小学校高学年向け学習誌「みっけ」を創刊

2016.10.07
#ASEAN#グローバル

株式会社朝日新聞社
株式会社博報堂

株式会社朝日新聞社(代表取締役社長: 渡辺雅隆)と株式会社博報堂(本社・東京都港区、代表取締役社長: 戸田裕一)は9月20日、新興国などから注目されている日本の教育手法を広める取り組みとして、小学校高学年が楽しみながら読める無料の学習誌「みっけ」をタイで創刊しました。タイの大手出版社Amarin Printing & Publishing Public Co., Ltd.(Chairman & President: Metta Utakapan)との共同事業で、まずバンコクを中心とした132校を対象に約10万部の無料配布を開始しています。

「みっけ」創刊号

この学習誌は隔月発行予定で、子どもたちがさまざまなことを発見したり驚いたり、喜んだりすることを「見付ける」場として「みっけ」と命名しました。忍者姿のオリジナルキャラクターが案内するかたちで、子どもたちが楽しみながら様々な教科に興味をもつことができるように工夫しています。

(写真左)小学校で「みっけ」創刊号を配布している様子   (写真右) 実際に「みっけ」を手に取る子どもたち

日本発のキャラクターやイラストが随所に登場し、理科や算数、社会、クッキング、物語、スポーツなどさまざまなテーマで、知力や想像力を伸ばす内容となっています。朝日新聞出版の学習誌「かがくる」「なぞとき」、朝日学生新聞社の朝日小学生新聞などの記事のほか、ロボットプログラミング教室の体験記、日本のトレンドや文具の紹介もしています。
タイは子どもに読書習慣が根付くようさまざまな取り組みをしてきましたが、思ったように進んでおらず「せっかくの教育機会を逸する可能性がある」との懸念がありました。
朝日新聞社と博報堂は、この課題を解決するには日本の教育システムが役に立つと考えて現地での学習誌の発行を計画。現地大手出版社Amarin(※)の協力を得て、昨年から「みっけ」のトライアル版を発行してきました。
トライアル版を使った子どもたちから「算数はマンガがあるとわかりやすい」「日本のキャラクターは大好き。楽しく考えられる」という反応があり、教師からも「こうした子ども向け学習誌は知識吸収を活性化させる教材にもなる」との声も上がったため、国際的な「学びのプラットフォーム」として事業を立ち上げました。協賛企業の協力やコンテンツ・関連事業などの収益をもとに活動を広げていきます。
今後、学習誌の発行に加え、ウェブやソーシャルメディア、テレビなどでの展開も視野に入れ、学校への出張授業や体験教室、教材販売も実施するほか、日本の教育システムや企業の社会貢献などを紹介するイベントの開催も検討しています。

この学習誌は隔月発行予定で、子どもたちがさまざまなことを発見したり驚いたり、喜んだりすることを「見付ける」場として「みっけ」と命名しました。忍者姿のオリジナルキャラクターが案内するかたちで、子どもたちが楽しみながら様々な教科に興味をもつことができるように工夫しています。

今回の創刊に向け、「みっけ」配布対象校の先生ら150名を対象とした日タイ教育フォーラム(在タイバンコク日本大使館後援)を9月1日、バンコク市内で開催しました。「日本式教育の特徴」がテーマの講演や、「みっけ」に掲載される「ロボットプログラミング」の実演、出張授業のデモンストレーションなども実施しました。

  • Amarin Printing & Publishing Public Co., Ltd  タイの出版大手で、1976年に家庭・園芸雑誌を創刊したのが始まり。印刷、流通部門も持ち、ファッション、家庭、育児などの雑誌に加え児童書なども刊行しています。関連のテレビ局も持ち、デジタル放送にも力を入れています。

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