マルチステークホルダーでアイデアを創出し、事業・ビジネスに結び付ける「共創型」プロジェクト
第二期は企業・生活者・NPOと共にアイデアを開発する「インキュベーション・プログラム」を提供
2013年8月13日
株式会社博報堂(東京都港区、代表取締役社長:戸田裕一)は、まだ食べられる食料がバリューチェーンの各段階においてロス・廃棄されている問題(=フードロス)の解決をテーマにした「フードロス・チャレンジ・プロジェクト」を2012年12月に発足いたしました(過去のニュースリリースはこちら)。このたびプロジェクトの第二期の活動に向けて、参加企業・団体の募集を本日より開始致します。
第一期では味の素株式会社、株式会社ニチレイフーズ、株式会社モスフードサービス、東芝テック株式会社の四社にプロジェクトの趣旨・活動にご賛同いただき、参加企業に生活者、事業者、NPO、学識者などを加えた合計約40名から構成される多様な領域の関係者(マルチステークホルダー)と共に、フードロス問題の解決に向けたリサーチ及びアイデア開発を行ってまいりました。
まず、食のバリューチェーンである【生産-事業-消費-廃棄】のプロセスを観察する「スタディ・ツアー」では、農業生産法人、水産加工会社、スーパーマーケット、ホテル、外食、生活者の家庭などの現場で、フードロスが生まれる現状やその背景をリサーチいたしました。「スタディ・ツアー」で得た学びを元に、フードロスが生じる原因をワークショップで考察、各参加者がそれぞれの知見を活かしたアイデアを検討中です。これらのアクションプランは今後、実行フェーズに移り次第、改めて情報発信していく予定です。
プロジェクトの第二期では、アイデア開発と実施・拡散のプロセスを更に強化した「インキュベーション・プログラム」を提供してまいります。実施にあたっては、ソーシャルデザインに関心の高いプロシューマーをネットワークしているオンラインコミュニティ「greenz.jp」を運営する「NPO法人グリーンズ」と共に進めてまいります。意識の高いコミュニティ会員と共にマルチステークホルダーで議論を重ねることで、より多くのアイデアを実行に移していく予定です。
その他にも、フードロスという複雑な社会問題に目を向けていただくことを目的に、発足以来のこれまでの活動や今後のアクションプランなどを発表する「シンポジウムイベント」や、賞味期限が迫った商品を協賛メーカーからご提供いただくことで、賞味期限/消費期限に関する正しい理解と啓発を促す「サルベージ・グロッサリー・マーケット」を開催するなど、今後も新しいアクションを次々に企画・展開する予定です。