博報堂DYグループの株式会社博報堂アイ・スタジオ(以下、博報堂アイ・スタジオ)では、東日本大震災が起った2011年から実施し、今年で6回目となる「チャリティー年賀状」の取組みを実施しています。これは、全国の学生を対象に行なった年賀状のデザインコンテストへ応募された優秀作品と、震災被災校で行なった年賀状のデザイン教室で生徒が作った作品を「チャリティー年賀状」として商品化し、ネットで販売された流通枚数に応じた支援金を、一般社団法人ウェブベルマーク協会へ寄附する博報堂アイ・スタジオの社会貢献活動のひとつです。博報堂アイ・スタジオからの寄附金は、岩手県、宮城県、福島県の被災した小中学校の復興資金として役立てられています。
全国の学生を対象に行なった今年度の「チャリティー年賀状 学生デザインコンテスト」のテーマは「東北の未来につなげる年賀状」。応募校数は44校で昨年度比163%増、応募作品数は746作品で昨年度比171%増となりました。作品の数が増えただけでなく、たいへん優秀な作品を数多く応募していただきました。
また、「チャリティー年賀状 デザイン教室」を震災被災校である気仙沼市立唐桑中学校で行い、同校の3年生、53人全員が年賀状のデザイン作りに挑戦し、全部で67点の作品ができあがりました。
コンテストへの応募作品から厳正な審査を通過した入選作品118点と、唐桑中学校の3年生が制作した67点の計185点を「チャリティー年賀状」として、株式会社CONNECTITが運営する「ネットで年賀状」と「スマホで年賀状」に提供し、2016年11月21日から2017年1月15日まで販売されます。
「チャリティー年賀状 デザイン教室」では、唐桑中学校の3年生が、○△□(丸、三角、四角)という単純な図形の組み合わせから無限のデザインを生み出せることを学び、実際に年賀状のデザインに活かして思い思いの作品を完成させます。また、自分たちの作品が、全国の人たちに年賀状として使われることで、支援金が生み出され、再び被災地域に戻り活かされる仕組みについても学びます。デザイン制作を体験した生徒からは、「人それぞれいろんな考えがあって、違う個性というか、その人なりのデザインが単純な図形からできていて凄いと思いました。」、「自分が作った作品には、復興にむけた想いを込めハートを添えました。」など、感想をいただきました。
また、同日開催の「チャリティー年賀状 プロモーション教室」は、在校生を対象に、生徒が作った年賀状のデザインをどうやったら全国の人たちにより多く使ってもらえるのかをテーマに、様々な企画案を紹介しながら、広告とは何か、伝えるとはどういうことなのかを知ることを目的として行いました。
唐桑中学校の生徒たちにとっては、年賀状作りに挑戦したり、プロモーションの施策について熱心にメモを取ったりするなど、「チャリティー年賀状」一色の一日となり、自分たちのデザインが故里の復興支援に活かされることに驚きと喜びを感じていました。
講師を務めた博報堂アイ・スタジオのインタラクティブディレクターでアートディレクターの柳(ゆう)は、「今年は3年生を対象に行ないました。昨年は1年生が対象だったのですが、3年生は、考え方や制作に対する取り組方が大人で、成長の早さに驚くと同時に新しい発見がありました。こちらが手伝わなくてもどんどん進めてくれましたし、『東北の未来への希望』というテーマに対して、伝えるぞという生徒の気迫を感じました。プロモーション教室では、メモを取るなど、われわれの仕事をちゃんと理解しようとしている意識を感じました。」と授業の成功を噛みしめていました。
博報堂アイ・スタジオは、「チャリティー年賀状」の利用枚数に応じ1枚あたり10円を、東北の震災被災校支援をしている一般社団法人ウェブベルマーク協会へ寄附します。2011年から2015年までの5年間で、博報堂アイ・スタジオがこの活動から寄附した支援金の総額は、4,459,620円となりました。これからも、東日本大震災で被災した小中学校の一日も早い学習環境の復興、心身ともに健康な生活を送れる環境整備に繋がるよう活動を続けてまいります。
今年も残すところあと半月。お正月のご挨拶には、「チャリティー年賀状」をご利用いただきながら、復興支援をしてみませんか。
【チャリティー年賀状のWebサイト】
https://charity-nengajo.com
【チャリティー年賀状プレスリリース(博報堂アイ・スタジオ)】
https://www.i-studio.co.jp/news/2016/11/charity-nengajo-5.html