事業にテクノロジーを活用するのは当たり前の時代になっています。近年世界的に注目されているテクノロジーとして、生成AIが挙げられます。博報堂DYグループにはAIの専門研究組織もありますが、AIに限らず様々なテクノロジーをマーケティングに生かすべく研究開発を推進しています。​

テクノロジーをリードする2つの組織

当領域に関する研究開発は、親会社である博報堂DYホールディングスを中心に行われています。その中心を担う「マーケティング・テクノロジー・センター」と「Human-Centered AI Institute(以下HCAI)」には博報堂の社員も多くが出向しています。

マーケティング・テクノロジー・センター​

マーケティング・テクノロジー・センターは博報堂DYグループの競争力の「源」、ビジネスの「素」を生み出すことを目標に研究開発を推進しています。データサイエンス領域の基礎研究、マーケティングサイエンス領域の応用研究、XRなど先端技術研究など幅広い活動を行っています。また、独自のマーケティングデータの開発も行っています。
その代表的なデータが以下のHABITデータです。

HABIT/ex & Global HABIT
-生活者の意識・行動を明らかにする大規模調査データベース

生活者の商品に関する使用実態や意識・行動、ブランドの評価、テレビ番組や雑誌などの媒体接触状況、個人属性や生活価値観など、生活者個人の意識や実態を幅広く把握できる博報堂オリジナルのデータベースです。

調査は首都圏・関西圏の男女を対象に毎年実施しており、2023年度は12-69歳男女約6,600サンプルへの調査を行いました。
また2000年からはアジアを中心に、海外の主要都市の生活者を対象にしたGlobal HABITを毎年実施しています。2023年は7カ国9都市、約6,900サンプルに対して調査を実施し、そのデータを保有しています。

Human-Centered AI Institute

HCAIは生活者と社会に資する人間中心のAI技術の先端研究開発を行う研究組織です。 「AIは人の創造性の進化・拡張に貢献し、生活と社会を支える基盤となる」という 理念の下、長期的・短期的なテーマを組み合わせた研究開発および実践を進めています。 具体的には、Fine-Tuning、RAGなどの技術を用いた業務システムの自動化・効率化だけでなく、生成AI技術を応用したデジタルヒューマン、AIアバターによる次世代のユーザーエクスペリエンスの研究開発などにも取り組んでいます。