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AIで「流行りの曲」は作れるのか?~AI作詞作曲プロジェクトからの気づき~

2023.06.05
博報堂生活総合研究所(以下、生活総研)では、2022年、各年代の日本のヒット曲に高頻度で登場するワードや曲調などを反映した「ヒンド(頻度)ソング」を、AIによる作詞・作曲で制作しました。
今回は、この「ヒンドソング」プロジェクトのメンバーである亜細亜大学教授の堀玄先生、株式会社インビジの高木公知さん、米田望さん、そして生活総研の酒井崇匡、佐藤るみこが再結集し、「AI時代の音楽創作」について語り合います。

亜細亜大学教授 経営学部 データサイエンス学科 教授
堀 玄

株式会社インビジ 音楽プロデューサー
高木 公知

株式会社インビジ 作曲家
米田 望

博報堂生活総合研究所 上席研究員
酒井 崇匡

博報堂生活総合研究所 上席研究員
佐藤 るみこ

◆AI作詞の「不気味の谷」

酒井
昨年、ここにいるメンバーで手掛けた「ヒンドソング」プロジェクトは、新聞や情報番組など様々なメディアで取り上げられるなど、各方面から大きな反響をいただきました。
私たちメンバーとしても、AIを活用した音楽の創作について、それぞれに気づきや手ごたえを得たと思います。
その振り返りを通じて、「未来の音楽創作」のあり方を展望していこうというのが、今回の座談会のねらいです。

まずは、プロジェクトにおける各メンバーの役割を簡単に紹介しておきましょう。
最初に、生活総研の酒井と佐藤が、歌詞の時系列分析から、各年代のヒットソングに特徴的な「高頻度ワード」を特定しました。
続いて、堀先生が開発されたAI作詞システムを活用し、それぞれの高頻度ワードを含めることを条件として、年代ごとの歌詞を作成しました。
こうして出来上がった歌詞に、インビジの高木さんと米田さんがAIによる自動作曲システムでメロディをつけ、さらに人の手で編曲してレコーディングする……という流れでした。

https://www.youtube.com/watch?v=ImCoWa7ZrjI

さて、このプロジェクトを通じて、みなさんは実際にどんなことを感じられたでしょうか?

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