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対談!EC+【第14回】「短尺動画コマース」ってなに? Z世代の心を捉えるコンテンツを売り上げに結びつける方法

2023.11.09
博報堂DYグループのEC領域におけるナレッジとスキルを結集し、企業のEC事業を戦略構築から実装・運用までフルファネル、ワンストップでサポートするユニット「HAKUHODO EC+」。そのメンバーがECのプロフェッショナルの皆さんと語り合う好評連載「対談!EC+」の第14回をお届けします。今回は、スマートフォンの短尺動画のマーケティング活用を支援しているするNateeの朝戸大將さんをお招きし、「短尺動画コマース」の可能性を探っていきます。様々なクライアント支援で短尺動画の活用を進めている桑嶋剛史や、Z世代向けブランド/事業のマーケティング支援の専門家である永見拓哉らEC+のメンバーが参加し、熱い議論が交わされました。

朝戸 大將氏
株式会社Natee 取締役COO

奥山 貴弘
HAKUHODO EC+リーダー
博報堂 ショッパーマーケティング事業局
コマースDX推進グループマネージャー

桑嶋 剛史
HAKUHODO EC+ ビジネスコンサルタント/
地域DXソリューション リーダー
博報堂 ショッパーマーケティング事業局
コマースDX推進グループ
イノベーションプラニングディレクター

永見 拓哉
HAKUHODO EC+ コンサルタント
博報堂 ショッパーマーケティング事業局
コマースDX推進グループ
マーケティングプラナー

短い時間で深い情報が得られるコンテンツ

朝戸
これまでの映像の変遷をたどると、テレビで番組やCMを見る時代から、PCでYouTubeなどの動画を見る時代に変わり、さらにスマートフォンと5G通信の普及によって、モバイル環境で動画を見るスタイルが定着しました。「スマホで動画を見る」というスタイルに最適化されたコンテンツが短尺動画である。そう僕たちは理解しています。生活者、とくにZ世代などの若い人たちは、SNSなどで毎日膨大な情報に接しています。そういった人たちが必要としているのは、「短い時間で深い情報を得る」ことです。短尺動画はそのニーズを満たすコンテンツであると言えます。

奥山
短尺動画の尺は一般にどのくらいなのですか。

朝戸
60秒に収まるものがほとんどで、中には15秒、20秒といったかなり短いものもあります。

桑嶋
従来のテレビCMも、ある意味では15秒の短尺動画ですよね。テレビCMとスマホで見る短尺動画の違いはどこにあるのでしょうか。

朝戸
動画自体の差というより、接触の仕方に大きな違いがあります。テレビCMの場合、視聴者は基本的に見るものを選ぶことができません。また、テレビCMのほとんどはテレビ番組というコンテンツの間に差し込まれるものです。それに対してスマホの短尺動画は、アルゴリズムによって個々のユーザーに適したものが自動的に流れてくる仕組みになっています。また、短尺動画の1つ1つが独立したコンテンツなので、ユーザーは広告かどうかをあまり意識せず、すべてにフラットに接することになります。

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