朝戸 大將氏
株式会社Natee 取締役COO
奥山 貴弘
HAKUHODO EC+リーダー
博報堂 ショッパーマーケティング事業局
コマースDX推進グループマネージャー
桑嶋 剛史
HAKUHODO EC+ ビジネスコンサルタント/
地域DXソリューション リーダー
博報堂 ショッパーマーケティング事業局
コマースDX推進グループ
イノベーションプラニングディレクター
永見 拓哉
HAKUHODO EC+ コンサルタント
博報堂 ショッパーマーケティング事業局
コマースDX推進グループ
マーケティングプラナー
朝戸
これまでの映像の変遷をたどると、テレビで番組やCMを見る時代から、PCでYouTubeなどの動画を見る時代に変わり、さらにスマートフォンと5G通信の普及によって、モバイル環境で動画を見るスタイルが定着しました。「スマホで動画を見る」というスタイルに最適化されたコンテンツが短尺動画である。そう僕たちは理解しています。生活者、とくにZ世代などの若い人たちは、SNSなどで毎日膨大な情報に接しています。そういった人たちが必要としているのは、「短い時間で深い情報を得る」ことです。短尺動画はそのニーズを満たすコンテンツであると言えます。
奥山
短尺動画の尺は一般にどのくらいなのですか。
朝戸
60秒に収まるものがほとんどで、中には15秒、20秒といったかなり短いものもあります。
桑嶋
従来のテレビCMも、ある意味では15秒の短尺動画ですよね。テレビCMとスマホで見る短尺動画の違いはどこにあるのでしょうか。
朝戸
動画自体の差というより、接触の仕方に大きな違いがあります。テレビCMの場合、視聴者は基本的に見るものを選ぶことができません。また、テレビCMのほとんどはテレビ番組というコンテンツの間に差し込まれるものです。それに対してスマホの短尺動画は、アルゴリズムによって個々のユーザーに適したものが自動的に流れてくる仕組みになっています。また、短尺動画の1つ1つが独立したコンテンツなので、ユーザーは広告かどうかをあまり意識せず、すべてにフラットに接することになります。