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顧客体験価値を向上させるリテールメディアサイネージの可能性
(連載:徹底解剖!ショッパーマーケティング事業局 Vol.6)

2023.11.29
ショッパーマーケティングを専門とする組織「ショッパーマーケティング事業局(SMK局)」に迫る本連載。第6回となる今回は、リテールメディアに特化したワンストップ統合窓口 「リテールメディアONE™」を新設したSMI(ショッパーマーケティング・イニシアティブ™ )のメンバーであるSMK局の堀江と、ドラッグストアを中心にデジタルサイネージのネットワークに強みをもつ株式会社MADSの高橋氏に、昨今注目されているリテールメディアの可能性について聞きました。

高橋 信也氏
株式会社MADS 執行役員 CMO 広告事業部長

堀江 亮平
博報堂 ショッパーマーケティング事業局 リテールDX推進グループ
ビジネスプロデューサー リテールメディアマイスター

堀江:高橋さん、本日はよろしくお願い致します。
昨今、注目度がますます高まっているリテールメディア市場についてお話をお伺いできればと思います。御社はドラッグストアを中心とした日本最大級のデジタルサイネージ広告のメディアネットワークを運営されていらっしゃいますが、御社への問い合わせの傾向や最近の動向は何か変化などありますでしょうか。

高橋:はい、問い合わせは着実に増えていますね。

やはり3rd Party Cookieの活用制限による1st Party Dataの利活用への関心がさらに高まっていることが大きく影響しているのではと思います。
原価高騰やこの数年での生活環境の変化に伴い、最適なコミュニケーションの実現に向けて、業界全体が大きく動いていると感じます。

堀江:ドラッグストアなどの店頭に設置されたデジタルサイネージのメディア化は、どういった役割であり、どのような効果をもたらすものになるのでしょうか。

高橋:店頭に設置したデジタルサイネージは、店内で最も多くの来店者へのリーチが可能であり、認知、発見、瞬間的な購買意欲の向上が見込めます。
来店した生活者が事前に目的とする商品とは別に、店頭ディスプレイやサイネージの情報から、自分に必要な商品を判断し、購買行動に移す(非計画購買)ことが多いと分かっています。

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