男性よりも女性の人口が31万人多いのが北海道の特徴です。(総務省統計局)。そんなどさんこ女性の間では、今の生活の中で「収入・借金等経済的なこと」・「老後のくらしやお金・年金」について不安に思う気持ちが広がっているようです。
但し、金融に関する意識や行動にまでは至っていないようで、「ネットバンキング」・「株式の保有や取引」等の金融サービスや商品に対する関心は男性と比べると低めでした。
その一方で、全国と比較すると「美容やアンチエイジング」「ファッション」等、自己投資にお金を使っているどさんこ女性の姿が浮かび上がってきました。
北海道の女性の数値をみると、「美容やアンチエイジング」にお金をかける人が全国平均よりも4.3 ポイント高く、「ファッションを楽しむ」人も1.8 ポイントと僅かですが高くなっています。また、「趣味/ 娯楽を楽しむ」女性も全国より多い様子。ただ、「食生活を充実させる」「旅行をする」ことに対しては、絶対数は高いものの控え気味な傾向。
また別のデータで札幌の女性と全国7地区の女性の買い物意識を比較したところ、札幌の女性の方が「買い物は多少遠くても安い店へ買いに行く」「気に入ったものは修理・メンテナンスをしてでも長く使う」「実用的なものを選ぶ」等の買い物意識が全国よりも高くなっています。
そして、「バーゲン等の情報をいち早く入手する」など、お金の使い時にメリハリをつけている様子が伺えます。
慎重にお金を使いながらも、自分の好きなものを、より安く購入するために情報を集めたり、買うものを厳選して質の高い買い物をしているようです。
こうして見ると、綺麗でいたい、若々しくありたいという気持ちは女性に共通していると思いますが、北海道の女性にとってはより関心の高いテーマなのかもしれません。身だしなみに気を配って、積極的に外出したり、メリハリをつけて買い物をするなど、元気でアクティブな姿が想像できます。実際は、冬が長く外出機会が限られる分、季節や天候に恵まれるタイミングを大切にしていることも背景にあるかもしれません。
北海道においても女性の社会進出が進んでおり、女性管理職も増加しているようです。今後、金融商品やサービスについても高関心な女性が増え、未来の自分により積極的に投資していくような “新どさんこ金融女子” が増えていくかもしれません。
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2014年北海道博報堂入社。
コミュニケーション戦略局長兼マーケティング部長 として、
北海道の様々なクライアントの戦略立案やリサーチを担当。