博報堂の社内プロジェクト「リーママプロジェクト」が、活動を通じて集めたママたちの迷いを払拭し、元気にする「糧ことば」。今回は、東京新聞の社内の若手有志が作ったチーム「次世代研究所」とリーママプロジェクトによるコラボ企画に、一般読者の方からいただいた糧ことばをご紹介します。
▽「しつけは、しつけ糸」
2児の母・専門学校講師(39)
育休明けで復職した際、先輩からの言葉。しつけ糸は、きつすぎたり、ゆるすぎたりすると、きれいに縫い上がらない。簡単に抜き取れるように縫っておくもの。しつけに力が入ると、子どもも親も疲れ切ってしまう。めりはりを持つことは、子育てにも仕事にも通じるひと言。子どもの成長とともに心に染みています。(東京新聞2017年2月22日掲載)
<リーママメンバーのコメント>
森 真奈: 「しつけ」を漢字で書くと「躾」ですが、この場合のしつけは「仕付け」。子どもが自立するための親の導き方をよく表していて、子どものしつけはこちらの方がしっくりきますね。
私は子どもが三人いますが、「しつけ」は三人三様。まさに個性という服の形に合わせて、縫い目の大きさと緩さは同じにしようと思いつつ・・・なかなか難しいです。
特に一人目は丁寧に丁寧に縫うあまり、気が付くと目が詰まっていたり、二人目は複雑な形に合わせるのが精いっぱいだったり、三人目の男子はそもそも生地から違ったり(笑)
しかもしつけがきつ過ぎると「おしつけ」になり、時には糸も切れてしまいます。ああ、やってしまった・・・
でも、切れたらそこからまた縫い直せばよいかと。愛情と方向性はしっかりと持って、緩やかに。
なかなかスイスイとは行きませんが、縫い目をたまに確認しながら、子どもが健やかに自立できるよう今も針を進めている最中です。
東京新聞でも『糧ことば』連載中
東京新聞の紙面やウェブサイトで、働くママたちが心の支えにしている「糧ことば」を連載中です。「女性が活躍する社会に」というけれど、子どもを育てながら働くってやっぱり大変。ママたちが子育て中に直面する壁を乗り越える勇気と知恵と元気を与えてくれる言葉は、子育て世代だけじゃなく、世の中全ての人を元気にする可能性を秘めているはず。東京新聞の若手有志による「次世代研究所」と博報堂のママチーム「リーママプロジェクト」がお届けするコラボ企画です。
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