◆紹介するのは、インテリア、ファッション、アート、フード等、様々な業界で活躍する “お店好き”のSHOP RECOMMENDERS。
◆SHOP RECOMMENDERS が通い続けるお気に入りのお店が、①雑貨/インテリア、 ②アウトドア、③アパレル/ファッション小物、④カフェ/スイーツ/パン、⑤花/グリーン、⑥本、音楽、ギャラリー、⑦レストラン/居酒屋の暮らしにまつわる7つのジャンルで Stock(蓄積)されていきます。
◆SHOP RECOMMENDERS がおすすめするStockリストのお店の中から、さらに気になるお店の基本情報やお店へのコメントをマイページにStock(保存)。その時の気分や目的に合わせてジャンルやエリアでの絞込み検索ができたり、友人と共有ができたり、いつでも手のひらで自分だけのお店リストをチェックすることが可能です。
Q. みなさんの“お店”との関わりを教えてください
大友:
入社してからプロモーションプラナーとして、商品企画や地域ブランディングに従事してきました。もともと大学では建築設計を学び、大学院では「店がつくる街の賑わい」をテーマに商店街と地域活性の関係性を研究していたこともあり、店頭や販促コミュニケーションを考えるプロモーション職を志望していました。学生時代からずっと“お店”という存在は気になっていたんです。
もっと言うと…私は子どもの頃から“竹下通り”という日本一有名かもしれない通り(笑)の近所に住んでいて。タレントショップや、クレープ屋さんに行くのが大好きで。「お店で遊ぶこと」の原体験が私の根底にあります。
社会人になってからもお店との関係は密接で、たとえば、会社帰りに好きな花屋さんに寄ってお店の方と話をしながら花や緑を買うと、その日あった嫌なことを忘れられたり、ちょっぴり前向きになります。週末の朝は馴染みのカフェでスタッフの方とおしゃべりしながらコーヒーをテイクアウトするのが大切な時間です。
お店が日々の暮らしを豊かにすることを、多くの人に体験してほしいし、そういうお店の人たちと何か仕事ができたらいいなと強く思うようになりました。
大谷:
自分はものすごく多趣味で、インテリア、ショップ、DIY、アウトドアが好きなんです。博報堂入社当時、大友さんは職場の先輩だったこともあり、とにかく一緒にお店の話を沢山していましたね。最初のお店との密接な関係は小学校の時。近所の釣り具屋さんで働く20才くらいのお兄さんが、大してお金も使わない小学生の僕を度々釣りに連れてってくれるようになったんです。彼が車で聴いていた音楽、言葉やしぐさまで、小さかった僕はすごく影響を受けました。釣りだけじゃない、人生そのものを教わった感じでした。
平川:
僕は博報堂アイ・スタジオの新卒入社で、サービスの技術担当です。もともと新規事業に興味があったことから、当社役員が『博報堂のプラナーがおもしろい事業を考えているよ』と大友さん達にひきあわせてくれたんです。話を聞いたらあまりにおもしろくて「一緒にやります」と返事をしました。僕はふたりのようなタイプのお店好きではないですが、飲みに行くことが大好きで。住まいは地元飲みがさかんな高円寺。なじみの飲食店では、近所の雑貨・インテリア店や、同業者の人達でも、気づいたら一緒にわいわい飲んでたりして。「好きな飲み屋でつながる関係」というのにすごく惹かれていました。
Q.「Stock.Shop」が、従来のリコメンドサービスと違うのはどこですか?
大友:
一般的なお店のリコメンドサービスはレストランやカフェに特化していますよね。で、食べ終えたらもう役割を終えます。でも休日に、何軒も食事をはしごするなんていう人は少ない。雑貨をみて、洋服もみて、その後ランチを食べ、本屋に行って、コーヒーを買って帰る、というように、ひとつの街でもいろんなお店を巡って楽しむものなのに、人に寄り添う情報サービスがなかったという考えに至りました。「Stock.Shop」は、暮らしにまつわる「7つのジャンル」のお店情報を、まとめて閲覧・活用できるということが特徴のひとつです。
大谷:
もうひとつは、サービス名にもなっている「Stock」機能です。
インテリア、ファッション、アート、フード等、様々な業界で活躍する“お店を愛する”プロフェッショナルたちを“SHOP RECOMMENDERS”として登録。彼らがおすすめし、Stock(蓄積)されたお店リストの中から、気になるお店の基本情報やお店へのコメントをマイページにStock(保存)し、Stockした情報をその時の気分や目的に合わせてジャンルやエリアでの絞込み検索ができたり、友人と共有ができる便利な機能です。
TOPページ内やSHOP RECOMMENDERSのStockリストのページから、どんどん気になるお店をマイページにStockして楽しむことができます。 いつでもどこでも、自分が気になっていたお店の情報をすぐに検索・共有することができ、店めぐりをより便利に楽しんでいいただける機能です。
今は情報検索手段が溢れているだけに、自分にちょうどいいものが探せない状態です。僕らとしては、ジャンル横断しつつ質をしっかり担保し、「これだけ見ておけば間違いない」というものを提供したかったんです。
大友:
雑誌を切り抜いたり、サイトをブックマークしたりしても、いざそのお店を調べたい時や街を訪れた時、そもそもどこにその情報を格納したのかさえも忘れるという経験ありますよね。「Stock.Shop」はマイページに気になるお店の情報をStockできることで、それを防げることが特徴です。しかも、ジャンルでも、エリアでも自在に分けられるんですよ。
Q. 情報更新も頻繁ですね。
大谷:
毎週、お店を追加しているんです。また、エンタメマガジンとして“気になる店主” を取材した特別インタビューなどのコーナーを設けたり、各店舗で実施するワークショップやライブなどのイベント情報もご紹介。スケジュールを⼀覧でチェックできる機能があるので、「気が付いたら終わっていた!」ということを防いだり、こまめに情報を確認したりできます。
お店がどんどん増えていくので毎週雑誌を買っているような感覚だし、自分の好きなお店がStockされて、引き出しが多くなって、それを友達とシェアすることもできる。すると友達は全然違うお店をStockしていたり、なんていうのを知るのも楽しいですね。
あと、エリアにこだわらずに「今日はこのリコメンダーがお勧めするお店めぐりをしよう!」と決め、いきなり高円寺から始まって、だんだん東に寄って行くような一日の楽しみ方もいいですね。とことんコーヒー屋さんを楽しもうとか、アートめぐりをしようか。革新的なサービスというよりは、今まで僕らがちょっと不便で困っていた、かゆいところに手が届くサービスというのが近いかなとは思っています。
Q. お店を選ぶときに譲れない基準はありますか?
大友:
Stock.Shopで私たちが守りたいお店の基準は、一時的なトレンドをおさえているだけのお店ではなく、「ずっと通い続けたいお店」です。SHOP RECOMMENDERSの方々にもその思いに共感し、楽しんでお店を紹介してさる方に引き受けていいただいています。
大谷:
選ぶお店ってその人のセンスとか趣味が現れているので、みなさん、一生懸命いいお店を教えてあげたい、という気になってくださるんですよ。確かに、この人イケてないと思われるの嫌ですよね(笑)。逆に皆さんの”ドヤ感”がいい意味で出ていて、どなたもとても素敵なセレクションになっています。ああ、本気で知識を披露してくださっているんだなあって思います。
Q. どんな人に一番活用してもらいたいですか?
大谷:
チェーン店とか、話題のスポットはもう行き尽くした感があり、大量生産/消費じゃない価値に触れたいと思い始めている30代とか40代前半が頭にはあります。男女でいうと、最初は女性を意識しがちだったのですが、男性側からのニーズというか使っていただいている率が現在高いので、半々です。
Q. サイトの情報の充実の他に、デザインやUIに工夫したところは?
平川:
まずアプリじゃなくWEBにしたのは、更新のしやすさからです。とにかく早く情報更新とサイトの改善をして、良い使い勝手をユーザーに楽しんでもらことを第一に考えました。その上で、挙動はSPAというアプリっぽさができるようなつくり込みをしています。
普通のWEBページだと、次のページへ進むときに、一回画面が白くなり、読み込みを待って進む…みたいな空白がありますよね。今回は、それを極力排除して全部アプリっぽく、ポンポンと楽しめるようにしたところが、一番技術面で労力をかけたところですね。
UIがアプリに近いので、WEBサービスと知らずにアプリみたいな感覚で楽しむ若い人が多いと思います。その人達に違和感なく使ってもらえるよう、外部からUI/UXのデザイナーを呼んで画面のデザインとUX両方に支援してもらいました。デザインに関しては、情報量が多過ぎず、かといって少な過ぎず、週に1回は見てもらうものなので、やたらと目立つような派手な色などは使わずに、トーンにも統一感を持たせました。
Q. 海外展開とかも、十分考えられそうな感じがしますよね。
大友:
今、参加してくださっているお店のインスタグラムユーザーを教えてもらうと、観光客をはじめとした東南アジアの方々が多いんです。海外のメディアに日本のお店が紹介されることもあって、海外の方がインスタグラムでコーヒー店や雑貨店をチェックして買いに来たりします。
でも、お店側は英語が得意でないのに、商品の説明をしなくてはならないときがある。このサービスを近い将来、翻訳をして使ってもらえると、お店の方にもより使ってもらいやすくなるし、観光客の方にも楽しんでもらえると思います。
大谷:
今や海外の方も、「スカイツリーへ行って、お台場へ行って、浅草寺へ行って、帰る」という、従来型のテンプレート的観光のみをやっているわけではないんです。地元の人がいく個性的なお店に行きたがっているし、地方から旅をスタートする人もいる。2020年にむけて、「Stock.Shop」は、あらゆる都市に対応できるかと思います。
Q.「Stock.Shop」で、生活者とか社会をどんなふうに変えていきたいですか?
大友:
冒頭にも話しましたが、日々の暮らしの中で、好きなお店に寄って帰るだけで、ストレスが発散されたり、豊かな気持ちになったり、次はこれを買いたいから頑張ろうという気持ちになったりします。お店を通じて、生活者の幸せな体験を増やしたいです。
大谷:
人生で出会えるお店や人も限られています。おおげさじゃなくて僕の釣り具屋のお兄さんがそうだったように、人生が変わる出会いもたくさんあると思うんですよね。
そして、お店とお客さんの立場は対等だと思っています。双方が対等にいいバランスでお店を提供し楽しめる、お互いに日々を豊かにしていくという関係構築を支援したいです。
大友:
店主の方々って、そもそもすごいクリエイティブな方たちなんです。彼らと繋がって一緒にチャレンジができるチャンスを逃すべきじゃないなと思っていました。ふだんの暮らしの中で、生活者が触れるクリエイターは、広告のクリエイターおよりももっと身近な「料理人」や「うつわ作家」だったりします。彼らのような暮らしを支えるクリエイティブ層の中に私たちが入っていくことで、広告で培ったコミュニケーションにおけるクリエイティブ力例えば写真の表現とか、ウエブサイトの見せ方といったところでお手伝いすることもできて相乗効果があると思っています。
最後に一言、このページにアクセスしてくださった方々にメッセージをお願いします。
皆さんがきっと好きになるお店、発見のあるお店が掲載されているので「Stock.Shop(ストックショップ)」を検索して会員登録していただけたら嬉しいです。
今回撮影にご協力いただいたのは、目黒通り沿いのHOTEL CLASKA 2F に本店を構えるCLASKA Gallery & Shop “DO”(クラスカ ギャラリー&ショップ ドー)。伝統の手仕事でつくられる工芸品からデザイナーによる新しいプロダクトまで、今の日本の暮らしに映えるアイテムを集めたライフスタイルショップです。ギャラリースペースを併設し、企画展も随時開催しています。
1986年マレーシア生まれ。2009年に株式会社博報堂に入社。
プロモーションプランナーとして、商品販促から音楽フェスの立ち上げまで幅広い領域を経験。その後、営業としてキャリアを積む。2017年、プランナー当時の先輩である大友に誘われる形で新規事業の立案から参画。2018年7月に株式会社frasco設立に至る。趣味はアウトドアとDIY。二人の子供にとって良き父でありたいという使命感(言い訳)で、休日は山・川・街へと愛車のSUVで繰り出す日々を過ごしている。
1981年東京生まれ。2006年に博報堂に入社し広告プロモーション、地域ブランディング、商品開発など様々な領域で、企画・プロデュースの実績を重ねる。これまでのスキルや人との繋がりを事業開発に活かしていきたいと大谷、平川とともに株式会社frascoを設立。休日はクラフトの産地や骨董市巡り、アート鑑賞などで過ごす。自身もジュエリーやオブジェなどCeramic作品の創作活動を行なっている。
2015年博報堂アイ・スタジオに新卒入社。ブランド・キャンペーン・ECサイトなどのフロントエンド領域で実績を重ねる。新規事業開発に携わりたい思いと大友に誘われる形で新規事業の立案から参画し設立。CTOとしてインフラからフロントまで担当。趣味は、海外旅行とお酒。バックパッカーとして各国を回る。中でも好きな国はインド(気づいたら5回も)。チーム一の飲ん兵衛として美味しいお酒とつまみを探し歩いている。