本調査では、コンテンツに対する態度や情報行動などに着目し、94の意識項目でコンテンツファンのクラスター分析を行い、8つのクラスターに着目しました。その結果、「コンテンツの年間支出金額」と「SNS等のWebサービスの利用」でクラスターごとの特徴が見えてきました。その中でも、特にコンテンツ消費がさかんなクラスターに注目し、彼らの新たな消費行動を明らかにしました
SNS等のWebサービスを毎日3つ以上使っている3つのクラスターでは、コンテンツに対する年間支出金額が平均と比較して1.2倍~3.3倍であることがわかりました。 SNS等のWebサービスで積極的に作品に関する感想や意見を書き込んだり、作品に関する画像や写真、動画を投稿する点で、コンテンツ消費を牽引する役割を担っていると言えるでしょう。
これらのクラスターにとって、「作品そのものではない情報(作品周辺の小ネタ、友人・知人の感想など)」への情報ニーズが高いこともわかりました。私たちはそうした付帯情報を「feed(思わず食いついてしまう情報)」と名付けました。各クラスターで重視する「feed」と反応が異なっているため、クラスターごとに異なる「feed」を準備することで、各クラスターの嗜好に、それぞれにきちんと向き合うことができ、それが分散型メディア時代に備えるべきアプローチではないかと考えています。
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コンテンツビジネスラボ「リーチ力・支出喚起力ランキング」~「コンテンツファン消費行動調査 2017」より~