2019年6月17から21日まで、 カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル(以下:カンヌライオンズ)が開催されます。広告関連フェスティバルの中でも、エントリー数・来場者数ともに最大規模を誇るこの広告祭、いつも約100ヶ国から15,000人以上のdelegatesがあります。
今年は博報堂グループから4名の審査員が選出されましたのでご紹介いたします。
1985年東京生まれ。CMプラナーとして育った知見と技術を生かし、映像のストーリーデザインからコミュニケーションのストーリーデザインまで、エモーショナルなエンゲージメントに取り組む。「GRAVITY CAT / 重力的眩暈子猫編」で世界3大広告賞すべてで金賞を受賞。これまでに国内外で11のグランプリを含む100以上のアワードを受賞。2017年クリエイターオブザイヤーメダリスト、2018年ADFESTフィルム部門審査員、2019年「映像作家100人」選出など。
「最もリスペクトしているフィルム部門。この時代のパワーオブフィルムとはなにか。世界のてっぺんをのぞいてきます。」
広告、スタートアップ、サービス開発など、枠を超えた活動を行う。デジタルクリエイティブエージェンシー“nuuo”、ロボットスタートアップ“nubot”ファウンダーを経て博報堂に復帰。米creativity誌「creatives you should know」8組中の1組に選出される。SXSW Interactive Innovation award finalist、文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門大賞、日本賞クリエイティブフロンティア部門最優秀賞など、様々なジャンルでの活動に取り組む。2019年 ONE SHOW Creative use of Data / Digital Craft /Interactive審査員。
「これだけテクノロジーの有効性が浸透した世の中で、クリエイティビティとは何なのか?」「モバイルで、人は何に感動し、意味があると思うのか?」世界中の作品との出会い、国も視点も違う審査員たちとのディスカッションを、とても楽しみにしています。
広告だけでなく、サービス開発や新規事業に携わる自分ならではの視点も提供して、クリエイティブの境界線を広げられるようベストをつくします!」
北海道生まれ。高校時代より留学のため渡米。サンフランシスコにあるAcademy of Art University 広告学部にてアートディレクションを専攻し、同校大学院にて修士課程修了。
2007年10月TBWA\HAKUHODO 入社後、2008年から一年間ロサンゼルスのTBWA\Chiat\Dayでの勤務を経てTBWA\HAKUHODO Media Arts Lab Tokyoにて数々のグローバルキャンペーン制作をリード。2012年より6年間ロサンゼルスのTBWA\Media Arts Labにてクリエイティブディレクターとして数々の作品に関与。代表作はCannes Lionsでグランプリを受賞したShot on iPhoneキャンペーン。その他にClio Grand Prix, New York ADC Gold, D&AD Graphite Pencil, Tokyo ADC, Emmy賞ノミネートなど50を超える数々の国際賞を受賞。 2017年より拠点を東京に移し、ユニクロのグローバル統括クリエイティブディレクターとしてTBWA\HAKUHODO に在籍中。
「カンヌライオンズの審査員という大役をいただき身も心も引き締まる思いです。世界中のクリエイティブエクサレンスが集まる中、自分たちの作品や日本のクリエイティブが世界のどの位置にいるのかを感じて、審査員という普段とは一味違う視点でカンヌを経験できることがとても楽しみです。担当するデザイン部門は応募内容の幅も広く、これからの世の中で、既存のデザインの枠にとらわれない作品の数々に触れ、What is Design?というテーマを思いながら今後の自分たちの取り組みに活かしたいです。」
1984年に博報堂に入社して以来、パブリックリレーションズの分野でキャリアを積み、広告と広報のコミュニケーションを統合した統合情報戦略を推進。自動車、飲料メーカーなど様々なクライアントを担当。2007年には、第一次安倍政権の下、内閣官房「美しい国づくり推進室」に出向し日本のPRの設計を担った。2009年から2011年までパブリックリレーションズ部門の局長を務めた後、公共営業部門の担当役員を経て現在に至る。これからは社会課題が市場を生み出すという視点から様々な仕掛けを行い、中でも健康寿命を延ばそうとするロコモティブシンドローム啓発運動「ロコモ チャレンジキャンペーン」(ロコモ チャレンジ!推進協議会)は、2018年のACC PR部門でグランプリを獲得した。
「自分がカンヌのPR部門の審査員に選ばれるなど考えたこともなく、光栄に思います。
この領域は、国や地域によって抱えている社会課題や背景となる文化の違いがあり、単純に面白いとか、素晴らしいアイデアという観点で審査できない難しさがあり、とてもチャレンジングで勉強になります。」