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【レポート】国連本部にてSDGs実現に向けたスピーチを実施 博報堂DYホールディングスCSR推進担当部長が登壇

2019.10.28
#CSR#SDGs

9月26日、国連総会のサイドイベントとして、気候変動対策やデジタルトランスフォーメーションに包括的なアプローチを探るリーダー達が集う会議「国連high-level event」がニューヨーク国連本部にて開催されました。
本イベントに博報堂DYホールディングスのCSR推進担当部部長の川廷昌弘が登壇し、スピーチを行いました。

国連開発計画(UNDP)が主催する本イベントは、「Making Cities for All」というスローガンのもと、「City2City Network」を先進国や開発国を問わず世界の都市のピア・ラーニング・メカニズムとして開始し、SDGs※のローカライジング拡大を主要ミッションとしています。
ドバイ、バングラデシュ、ボリビア、ニューヨーク市、ロサンジェルス市などの代表者が自らの地域の活動報告を行う中、川廷は日本の自治体の中でもSDGs実現に積極的に取り組んでいる神奈川県の黒岩祐治知事の名代として国連より招待を受け、今回の登壇に至りました。

日本は気候変動や超高齢化社会などを含む“課題先進国”であり、中でも900万人の人口を抱える神奈川県は、これらの問題に直面し緊急対応が必要とされています。
しかし、県民一人ひとりにとってSDGsは自分ごと化しにくいテーマであり、それが活動する上での障壁になっていました。
そのような状況下で黒岩知事が、高齢化社会の健康寿命を延伸する「未病の改善」とSDGsは同じコンセプトであるとして、神奈川県の政策とSDGsをつなげて取り組んでいくことになり、県民でもある川廷が顧問(SDGs推進担当)を委嘱されました。

川廷がまず着手したのが「かながわSDGsフォーメーション」の構築です。県庁が策定した総合計画を、企業、市町村、県民・NPO、アカデミアといったプレイヤーとマッチングさせ、普及イベント開催やPRツールを展開していくアクションをフォーメーション化したものです。
これをベースに、「SDGsかながわ地域フォーラム」を県内各地で開催し、具体的事例を集めた「SDGsアクションブックかながわ」や「中小企業向けSDGsガイドブック」などを発行。今年1月には「SDGs全国フォーラム2019」を横浜で開催し、「SDGs日本モデル」宣言の採択を実現しました。
他にも、由比ヶ浜に打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの胃袋からプラごみが出てきたことをきっかけに、国内の自治体では初となる「かながわプラごみゼロ宣言」を提案するなど、SDGsが県全域に浸透するきっかけとなったコミュニケーションデザインの実績を重ねて行きました。

川廷はこれら神奈川県の取り組みを紹介した上で、2020年秋、UNDPのサポートを受け、神奈川県がアジア初となる「SDGs アクション・フェスティバル」を開催することをPRし、「各地のモデルを世界で共有しよう、次世代をこれ以上裏切り続けることはやめよう、自治体から世界を変えられることを示そう」と、世界中のリーダー達に結束を呼びかけました。

会場から惜しみない拍手が送られ、確かな手ごたえを感じられたスピーチとなりました。


持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のこと。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、国連加盟国193ヵ国が、2016年から2030年までの15年間で達成することを掲げた国際目標。

川廷 昌弘(かわてい まさひろ)
株式会社博報堂DYホールディングス グループ広報・IR室CSRグループ推進担当部長

兵庫県芦屋市生まれ。1986年博報堂入社。テレビ番組「情熱大陸」の立ち上げに関わり、地球温暖化防止国民運動「チーム・マイナス6%」では、メディアコンテンツの統括責任者を務める。現在はSDGs領域の業務に専従。外務省や内閣府のSDGs関連事業などを受託。環境省SDGsステークホルダーズ・ミーティング構成員。グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンSDGsタスクフォース・リーダー。神奈川県顧問(SDGs推進担当)。鎌倉市SDGs推進アドバイザーなど委嘱多数。また、公益社団法人日本写真家協会の会員として「地域の大切な資産、守りたい情景、記憶の風景を撮る」をテーマに活動する写真家でもある。

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