こんにちは。ヒット習慣メーカーズの植月です。
春になってポカポカ陽気が続いてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
GWが近づいてきていることもあり、最近は魅力的なイベントの情報などがたくさん出てきていて週末も楽しくなってきました。
今回は、そんな情報収集に関する新しいカタチ「通知専」を紹介します。
SNSといえば、SNS疲れというのが何年も前から言われており、昔から「見る専」という自分の投稿せずに見るためだけにアカウントを持つ人も一定数存在していました。
最近ではこの「見る専」がさらに進化したものとして、もはや自分からは見にすら行かない「通知専」の人も出てきています。「通知専」は、指定のアカウントの更新がされた際にスマートフォンのプッシュ通知が来るように設定しておき、ほしい情報だけをタイムリーに確認する人のことです。今回はこうした「通知専」の人のSNS活用術をご紹介します。
「通知専」の人に共通しているのは、【特に好きな趣味/人】がいるということです。
SNSを開いた瞬間にたくさんの情報が入ってくることは避けたいけれど、好きなアイドルや好きなブランドの最新情報など、興味関心のある情報だけはちゃんと押さえておきたいという思いからこのような行動が生まれています。
特にSNSだからこそこの【タイムリーさ】というのが大事で、アイドルの「今からライブ配信始めます!」、ファッションブランドの「今から●時間のタイムセール」など、その時にしか楽しめない情報のリマインドにもなります。
これだけでは、アカウントを複数持って使い分ければいいのではと思う方もいるかもしれません。実際に、そうしてアカウントを使い分け、自分が特化したい情報を発信するアカウントだけをフォローする“趣味アカ”を持っている方もいます。そうした方と今回の「通知専」の違いはデジタルミニマリスト志向にあるかどうかだと考えられます。
複数アカウントを持つ場合、その名の通り、各アカウントを切り替えたりして使い分ける必要があります。結果として、触れる情報の量は複数アカウント分あったり、リアルな友達からの通知なのか最新の趣味情報の通知なのかが瞬時に分からなかったりと、ワンクッション追加されることがわかります。そのような手間をなくし、最小限のアクションでほしい情報を確実に手に入れるのが「通知専」のやり方です。
では、なぜ「通知専」が増えつつあるのでしょうか?
理由は大きく2つあると考えられます。
1つ目は、情報過多による埋もれ防止です。
興味関心のままにアカウントをたくさんフォローしてきたことにより、本当に欲しい情報が埋もれてしまい、参加したかった機会を逃した経験がある方も多いのではないでしょうか。そうしたトラブル防止にもこの「通知専」の活用術が役立つと考えられます。
2つ目は、自身への利用制限です。
SNSを使う際によく“時間が溶ける”という表現を耳にしますが、その言葉の通り、何気ない暇つぶしで開いたはずが何時間も時間をつかってしまっていたという声もよく聞きます。そんな風に一度開くと制限がしにくいSNSだからこそ、自ら開く機会を減らしながらも、欲しい情報だけは逃さない工夫としてこのような使い方をしている場合もあります。
最後に、「通知専」のビジネスチャンスとしては下記のようなことが考えられるのではないでしょうか?
私自身も、最近はあまり見ないSNSに関しては、最新情報を逃したくないアカウントの通知のみオンにし、通知が来るまでは開かないものも作るなど、SNSごとの使い方を改めるようになりました。
もし大事な情報を見逃してしまう/SNSの使い過ぎを見直したいという方がいましたら、このような方法も試してみてはいかがでしょうか?
▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。
2017年 博報堂に入社。
6年目のマーケターとして、社会の荒波に揉まれながら、新たな潮流をつくることを夢見て奮闘中。SNSは基本的に「見る専」と「通知専」のハイブリッドです。