ホーム>イノベーティブなサービスの作り方 地域発流通イノベーション「やさいバス」の挑戦

対象者
  • ・新規事業担当者
  • ・サービスデザインに関心を持つ方
  • ・地域との協業による事業開発に関心を持つ方
  • ・オープンイノベーションに関心を持つ方
開講日
2018年11月05日(月)
15:30~17:30
定員
80名
受付

受付終了

申込受付終了しました

講座内容

今、地域発のイノベーションが注目されています。
社会課題の先進地域である地方ならではの、課題に寄り添った、これまでにないイノベーティブなサービスが多く生まれています。そんな地域発のイノベーションに企業や行政も注目しています。
本セミナーでは、静岡発の流通サービス「やさいバス」の創業者である加藤百合子さんをお招きし、地域の課題を解決する「やさいバス」の事業についてご紹介いただくとともに、博報堂のHUX(Hakuhodo UX & Service Design)チームと行ったサービスデザインプロジェクトについて、そのプロセスの詳細を紹介させていただきます。

■地域経済を生み出す「やさいバス」のビジネス
「やさいバス」とは地域の生産者とレストランやスーパーなどの需要者を直接結ぶ、新しい野菜流通の仕組みです。これまで静岡で採れた野菜でも静岡から遠く離れた市場を通じてやりとりされることも少なくありませんでしたが、「やさいバス」と名付けられた共同配送トラックが地域を巡回することで、地域の生産者の農作物を地域の需要者に直接届けることができるようになりました。
「やさいバス」によって、生産者は配送の手間をかけずに販路を開拓することができるようになり、地域の需要者は、新鮮な野菜を「顔が見える」地域の生産者から直接仕入れることができるようになりました。その結果、野菜でつながる新しい地域経済が生まれつつあります。

■ユーザー中心のサービスデザインプロジェクト
「やさいバス」は創業当時、野菜を配送する物流サービスとしてスタートしました。プロトタイプのサービスが軌道に乗ったタイミングで、従来の物流機能に、受発注ができるEC機能や、生産者と需要者を結ぶコミュニケーション機能を付加し、サービスを進化させることに成功しました。
博報堂のHUXチームはこのプロセスを、デザインシンキングとサービスデザインの手法でお手伝いしました。
既存のサービスを使う関係者の方へのインタビューから始まり、カスタマージャーニーの作成、ユーザーインターフェースのデザイン、ユーザーテストを通じたデザインの改変など、新しい「やさいバス」のサービスをユーザー中心のプロセスでリ・デザインしました。

■「やさいバス」の次の挑戦とは?
新しい「やさいバス」のシステムは8月に稼働し、順調にユーザー数と受注数を拡大させています。「やさいバス」は、静岡での事業基盤を固めるとともに、今後は他県やグローバルへの展開を視野に入れています。加藤さんは10月下旬にインドで開催される学会で「やさいバス」の発表を予定されています。当日は、日本の地域発のサービスが世界の舞台でどのような印象を持たれたのか、そんな未来につながるお話もしていただく予定です。

当日の流れ

1.「やさいバス」のビジネスについてのご紹介(株式会社やさいバス 加藤社長)
2.「やさいバス」サービスデザインプロジェクトについて(博報堂HUX 岩嵜)
3.加藤社長、山口(博報堂地域事業統括局)、岩嵜(博報堂HUX)による鼎談
4.会場からのQ&A

概要

開講日時2018年11月5日(月)  15:30~17:30 (受付開始15:00)
申込締切2018年10月31日(水)
会場博報堂ラーニングスタジオ(東京都港区赤坂)地図
定員80名
費用3,000円(税別)

※講座費用のお支払いはクレジットカード決済のみとさせていただきます。ご了承ください。
※競合企業の方、学生の方は、お申込の際に、ご連絡をさせていただく場合がございます。

講師

加藤 百合子氏

(かとう ゆりこ)

やさいバス株式会社 代表取締役
千葉県生まれ。東京大学農学部で農業システムの研究に携わり、英国クランフィールド大学で修士号取得、その後米航空宇宙局(NASA)で植物工場プロジェクトに参画。帰国後、2009年エムスクエア・ラボを設立、農業×ANY=HAPPYをコンセプトに地域課題を解決する事業開発を手がける。2012年、「ベジプロバイダー事業」で日本政策投資銀行第一回女性ビジネスプランコンテスト大賞受賞。2017年やさいバス株式会社を設立。専門分野は、地域事業開発、農業ロボット、数値解析。

岩嵜 博論

(いわさき ひろのり)

博報堂ブランド・イノベーションデザイン局 HUX – Hakuhodo UX & Service Design
部長/ストラテジックプラニングディレクター
博報堂において、国内外の企業のマーケティング戦略立案やブランドプロジェクトに携わった後、近年は生活者起点のイノベーションプロジェクトをリードしている。専門は、新製品・サービス開発、新規事業開発、UX戦略、ブランド戦略、マーケティング戦略、エスノグラフィ調査、プロセスファシリテーション。著書に『機会発見――生活者起点で市場をつくる』(英治出版)、など。

山口 綱士

(やまぐち つなし)

博報堂 地域事業統括局/ブランド・イノベーションデザイン局/HAKUHODO DESIGN
ビジネスコンサルタント
佐賀県出身。東京大学大学院修了。2000年博報堂入社。財務、人事、営業部門を経て、2011年より博報堂グループのコンサルティングファームである(株)博報堂コンサルティングで、海外市場進出支援/マーケティング戦略策定/事業計画策定/組織設計支援などを担当。現在は、“地方創生・地域活性化”領域を中心に、自治体や企業向けに事業企画・戦略策定コンサルティングを提供。

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