お知らせ

博報堂DYホールディングスとARクリエイティブスタジオMESON AR時代の自撮りコミュニケーションをコンセプトとした体験「mirr(ミラー)」を公開 〜第一弾としてVR空間内で体験可能なクローズドβ版の提供開始〜

2020.06.30
#テクノロジー#デジタル

株式会社博報堂DYホールディングス

株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂DYホールディングス)は、株式会社MESON(東京都渋谷区、代表取締役社長:梶谷健人、以下MESON)と進めている共同研究の成果発表として、AR時代の自撮りコミュニケーションをコンセプトとした写真投稿・共有体験ができる「mirr(ミラー)」を開発、渋谷キャストの3Dスキャンデータを用いて構築したVR(仮想現実感)空間内で体験可能なクローズドβ版の提供を開始致しました。

mirr紹介動画:https://youtu.be/RULkleuQTcE

「mirr」は、「ARグラス時代の自撮り体験の再定義」、「写真を介したAR空間内のコミュニケーション」をコンセプトとした写真投稿・共有体験です。AR空間にもう一人の自身を配置し、周囲に3DCGによるデコレーション素材を配してARグラスで写真撮影をすることで、個性豊かな写真を友人や家族にシェアすることが可能となります。街角のスナップ写真が現実空間に重ねられたAR空間上に蓄積していくことで、街が自分や友達とのフォトアルバムとなり、そこに時間を超越したコミュニケーションが生まれることを期待しています。

博報堂DYホールディングスと、ARを核とした体験のプランニング・開発を行うMESONでは、仮想空間と現実空間がシームレスにつながる「サイバーフィジカル空間」における新たな体験・コミュニケーションに関する共同研究を進めており、今まで、「AR City」や「Spatial Message」の開発・展示を行っています。

「mirr(ミラー)」は、東急株式会社(以下、東急)が運営する渋谷キャストの3周年イベントにおけるデモ展示を目指し、AR(拡張現実感)技術や空間コンピューティング技術がより普及することで実現する次世代のコミュニケーションサービスの実証実験として開発を進めてまいりました。

しかし、新型コロナウィルスの影響によりイベントでのデモ展示は困難だと判断。今回、渋谷キャストを運営する東急株式会社と建築や都市のデジタル化を推進する株式会社gluon、渋谷キャストの空間設計にも携わっている建築デザイン事務所noizの協力のもと、渋谷キャストの3Dスキャンデータをご提供いただき、VR空間内に再現した”バーチャル渋谷キャスト”において「mirr」を体験いただけるクローズドβ版の公開が実現しました。

従来AR体験の開発には、実際のロケーションでテストすることが不可欠でした。しかし、実際の渋谷キャストの正確な環境を取り込んだ3DデータをVR空間の構築・再現に用いることによって、今までは難しかったAR体験の遠隔開発や体験検証が可能となりました。この手法については、今回のような外出自粛要請がある時のみならず、遠方のため検証が難しい場合や、入場に時間規制があるロケーションにおけるAR体験検証にも有用な手法になると考えております。

今後も、都市や施設などの3D空間データを活用した新たな体験サービスの可用性研究に取り組んでまいります。

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