本号では、全体テーマである「いいものをつくる、とは何か?」を思索する第三弾として、「流通」を特集します。新しい技術やビジネスモデル、さらには新型コロナウイルスによって流通のあり方が大きく様変わりしました。いま、商品や作品がつくり手のもとを離れてから受け手に届くまで、いったい何が起きているのか。流通をとりまく実情や課題、可能性について様々な視点を投げかけます。
雑誌『広告』では、2019年のリニューアル創刊以来、販売の方法を通して特集にまつわる問題提起を行なっています。「価値」を特集した第1号では、全680ページの分厚い雑誌を「価格1円(税込み)」で販売。「著作」を特集した第2号では、「オリジナル版・2,000円」とオリジナル版をコピーして制作した「コピー版・200円」を同時発売。こうした取り組みが反響を呼び、2020年度のグッドデザイン賞、ACC賞デザイン部門ゴールド等を受賞。前号の発売から、約11カ月におよぶ構想、制作期間を経てみなさまにお届けする小野編集長体制での第3号、ぜひご期待ください。
発売に先立ち、note『広告』アカウントにて、編集長による巻頭メッセージを公開します。
https://note.com/kohkoku/n/nd51eeaa5a989
【編集長 プロフィール】
小野 直紀(おの なおき)
博報堂monom代表/クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナー。2008年博報堂に入社後、空間デザイナー、コピーライターを経てプロダクト開発に特化したクリエイティブチーム「monom(モノム)」を設立。社外では家具や照明、インテリアのデザインを行うデザインスタジオ「YOY(ヨイ)」を主宰。文化庁メディア芸術祭 優秀賞、グッドデザイン賞 グッドデザイン・ベスト100、日本空間デザイン賞 金賞ほか受賞多数。2015年より武蔵野美術大学非常勤講師。2019年より博報堂が発行する雑誌『広告』の編集長を務める。
monom:http://mono-m.jpYOY
YOY:http://yoy-idea.jp
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