富山県朝日町(町長:笹原 靖直、以下 朝日町)と株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下 博報堂)は、国が推し進める地方創生と社会のデジタル化の同時実現に向けた「デジタル田園都市国家構想」の主要事業として、両者が取り組む「デジタルを活用した、みんなで創る共助/共創サービス」の社会実装を開始いたしましたのでお知らせいたします。「地域教育」分野において、子どもから大人までが学びあい/助けあう共教育プログラム「みんまなび」や「こどもノッカルあさひまち」など、「教育」や「子育て」などの子どもの未来を考える新たなサービスを提供いたします。「地域教育」「地域交通」「地域活性」の各分野において、地域コミュニティを活かした共助型のサービスや地域内外のプレイヤー同士の掛け算によって生まれる共創型サービスとして、「みんなで未来!」な町づくりを進めてまいります。
朝日町と博報堂は、2020年のマイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカルあさひまち」での連携を皮切りに、2022年4月にはDX・カーボンニュートラル・情報発信/推進に特化した部署「みんなで未来!課」を官民連携で設置。日本の課題先進地域である朝日町の重要なテーマとしての「地域交通」「地域活性」を中心に、DXによる地域コミュニティと自治体サービスの再構築に取り組み、住民利便性向上に取り組んでまいりました。
また、「令和3年度 デジタル田園都市国家構想推進交付金事業」においては、デジタルを活用したサービスの早期の社会実装が期待される「Type3」の取り組みとして、全国6自治体中の1つに朝日町と博報堂が取り組む「デジタルを活用した、みんなで創る共助/共創サービスの実現」が2022年6月に採択されました。
このたび、もうひとつの重要なテーマである「地域教育」において、「教育」や「子育て」など、子どもの未来を考える新たなサービスを開始いたします。学校外における子どもの学びや移動の選択肢拡充を目指す「みんまなび」や「こどもノッカル」、学校教育におけるDXを活用した社会起業教育プログラムの開発をするなど、子どもの未来を中心に置いた地域コミュニティを活かした共助/共創型サービスを実装することで、デジタル田園都市の実現に向けて推進いたします。
「みんまなび」:子どもから人生の大先輩まであらゆる世代の町民同士の学びあい、助けあいにより新たな“好き”を見つける学びの場。教えたいことがある誰もが<先生役>、学びたいことがある誰もが<生徒役>となって、学校以外の場で、自分の興味のあることを見つけたり、深めたりすることが出来る学び合いの場です。
「こどもノッカル」:ノッカルあさひまちの取り組みを拡充させ「子どもの移動選択肢の拡充」を目指し、子どもの送迎課題や子育ての課題解決を目指します。
「教育DX」:小学校の総合学習で、子どもたちの生活の延長上にある朝日町のお困りごとを発見し、解決していくことにチャレンジする、DXを活用した社会起業教育プログラム。
朝日町と博報堂は引き続き、デジタルを活用した、みんなで創る共助/共創サービスに取り組んでまいります。日本の課題先進地域である朝日町での取り組みが、デジタル田園都市国家構想のショーケースとなるよう目指してまいります。
【参考資料】
◆たすけあい/おたがいさま共助サービス「みんまなび」
大人も、子どもも、若者も、そして大先輩の方々も、朝日町のすべての人が主役となって、学びあい、助けあい、新たな“好き”を見つける学びの場、それが「みんまなび」。
教えたいことがある誰もが<先生役>、学びたいことがある誰もが<生徒役>となって、学校以外の場で、自分の興味のあることを見つけたり、深めたりすることが出来る学び合いの場です。
「うごく」「考える」「見つめる」「感じる」「表現する」の5つの入り口から、LINE上でコンテンツの詳細確認から申込予約までを簡単に行うことができるプラットフォームを構築しています。
まずは、小学生を対象に第1期プログラムがスタート!
初回は、小学生が水族館の学芸員から飼育員のお仕事を学んで動物と触れ合ったり、竹を削って竹とんぼを作ったり、元編集長から伝わる書き方を学んだり、展示施設の学芸員とプラントハンガーを作ったり、富山県に縁のある人やこの取り組みに賛同いただいた方から、自然や工作など普段触れにくいテーマを学んでいきます。
◆教育DXプログラム
文部科学省「学習者用デジタル教科書実証研究校」として選定された町内の小学校2校が、官民共創によるデジタルを活用した探究学習にチャレンジします。今年度の総合学習では、これまで「朝日町の良いところ」を発見する学習を実施。本プログラムでは「困っている人を笑顔にする」というテーマで、自ら見つけた社会課題に当事者として向き合い、その解決方法をチームで考える探究学習を行うことで、朝日町の課題を解決する視点を養い、良いところと課題の両方の観点から朝日町の未来を考える社会起業教育プログラムです。
・子どもたちの生活の延長上にある朝日町のお困りごとを発見し、解決していくことにチャレンジする
・総合学習の前半では朝日町の良いところを発見し、後半では朝日町の課題を解決する視点を養い、両方の観点から朝日町の未来を考える
◆こどもノッカル
これまで「ノッカルあさひまち」を通じて「高齢者の移動選択肢の拡充」と「共助・共創の土台づくり」を達成しました。これを生かし、現状ノッカルあさひまちでできていない「子どもの移動選択肢の拡充」を実現し、子育て課題の解決をめざします。まずは町内において最大規模の習い事事業者「らくち~の」に通う朝日町在住のスイミングスクール会員内での助け合い送迎として、運賃は無償で10月末から実証運行を行います。
利用者はLINEから送迎リクエストをし、「ついで」に送迎できる人がリクエストを受諾し、運行します(マッチングしない場合は黒東タクシーが運行を代行)。将来的には町内全ての習い事や、「みんまなび」と連携して、子どもの移動手段の更なる拡充を目指します。
国土交通省による令和4年度「共創モデル実証プロジェクト(共創による地域交通形成支援事業)」採択事業。
◆ぐっドラ
2022年9月に実施した、朝日町の方々がゲーム感覚で安全運転にチャレンジし、安全運転をすればするほどポイントがたまり、優秀者には豪華商品が当たるプログラム。住民の安全運転意識の向上を図りながら、自家用車(+バス・タクシー・スクールバス・その他移動事業者)の移動データを取得。地域の協力を得ながら、町の公共交通計画策定を行います。
◆ポHUNT
出かけたり、歩いたり、公共交通に乗ったり、エコ活動をするなど、様々なアクティビティに対しポイントを付与するキャンペーンです。町全体での移動活性化、商業活性化、健康活性化を目的とし、「おでかけ」や「クイズ」などゲーミフィケーションで楽しみながら町内を回遊し、地域活性化を目指します。
LINE上でポイントを貯めることができるシステムを博報堂が開発。「まちおこしプラットフォーム」として活用し、定常的にキャンペーンを行う予定です。第1弾は2022年1月に実施、第2弾は2022年10月31日から12月4日まで約2ヶ月間実施予定です。