株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂)は、デジタルIDシステムWorld IDを活用した地域活性化施策として、岡山県岡山市の奉還町商店街振興組合(理事長:畝本伸三)、協同組合西奉還町商店会(理事長:中田暁裕)、株式会社KAMP.(代表取締役:北島琢也、以下KAMP.)とともに、岡山県岡山市において「World・奉還町商店街プロジェクト」を2025年3月15日より提供開始しましたのでお知らせいたします。
博報堂は、2024年10月に、人間がAIの進化に備えるために必要なツールを創り出すプロジェクト「World」の主要企業であるTools for Humanityと提携し、オンライン上で自身が人間であることを個人のプライバシーを守りながら証明できるデジタルIDシステム「World ID」の国内でのサービス拡大に取り組んでまいりました。
このたび、地域経済や地域コミュニティの活性化施策として、岡山発Web3スタートアップKAMP.と連携し、岡山市の代表的な商店街で「World・奉還町商店街プロジェクト」を開始しました。昔ながらの趣が残る街並みで若者をはじめ幅広い世代で賑わう奉還町商店街を、World IDを活用してさらなる活性化を図り、新たな地域内消費の創出を目指します。
World ID登録には実在する人間であることを証明するための専用デバイス「Orb」での認証が必要で、岡山県では奉還町のカフェ「KAMP」に設置されています。登録ユーザーは、商店街の120店舗で、限定クーポンの取得等、デジタルとリアルが融合した商店街での新しい体験を楽しめます。また、利用者と参加店舗は、安全で信頼性の高いデジタルIDの体験が可能です。今後は、本プロジェクトを通じて得られる知見を活かして、他地域でも自治体や商店街といった地元の民間団体等と協力し、展開していくことも検討していきます。
博報堂は、World IDのテクノロジーを活用することで、持続可能な地域コミュニティを形成し、社会をより豊かにする取り組みを推進してまいります。
【奉還町商店街振興組合について】
奉還町商店街は、岡山県岡山市北区の奉還町地域の商店街です。江戸時代の在郷町から明治維新後、藩から奉還金を受け取った武士たちが商売を始めたことに由来する歴史ある商店街です。岡山駅西口から徒歩4分の場所に位置し、全長約1kmにわたって地域生活に密着した食料品店や雑貨店、飲食店が軒を連ねています。奉還町商店街では、地域コミュニティの中心として、伝統を大切にしながらも時代のニーズに応える魅力的な商店街づくりに取り組んでいます。
【株式会社KAMP.について】
KAMP.は、Web3.0による課題解決を推進する岡山発のスタートアップです。KAMPは、イベント企画からプロダクト開発、デザイン制作、プロモーションマネージメントまで、多角的なアプローチで地域の課題解決に取り組んでいます。2022年より開始した西奉還町メタバース化計画では、ARやNFTを活用した先進的な取り組みが評価され、「第9回リテールプロモーションアワード」を受賞。XRやブロックチェーン技術などの先端テクノロジーとリアルな体験を組み合わせることで、観光プロモーションやコミュニティの創出に新たな可能性を見出してきました。
【Worldについて】
Worldは、AIが急速に進化する時代において、実在する人間のためのID、金融インフラ、そしてコミュニティ開発・運営を担うTools for Humanity(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、共同創設者兼CEO:Alex Blania、共同創業者兼会長:Sam Altman)が主導するプロジェクトです。プライバシー保護を重視したテクノロジーにより「実在する人間」であることを証明するリアルな人々のネットワークとして、世界中の誰もが参加できる経済エコシステムを構築しています。World IDは、デジタル上で「実在する唯一無二の人間」であることを、安全かつ匿名で証明する仕組みです。ユーザーの携帯デバイスのみに保存され、さまざまなオンラインサービスやアプリの利用時に、匿名性を保ちながらユーザーがAIやボットではなくリアルな人間であることを認証する新たなソリューションとして注目を集めています。