博報堂BaBU(Baby&FamilyBusiness)プロジェクトは、妊婦から9歳以下の子どもを持つ家族を対象とした、博報堂内の調査・研究プロジェクトです。
このたび、働くママ世帯(既婚子有りで夫婦ともに定職を持つ世帯)と、専業ママ世帯(既婚子有りで夫は定職者、妻は専業主婦世帯)の計725名に「新築マンション購入に関する実態と意識調査」を実施し、結果がまとまりましたのでご紹介させていただきます。
調査の結果、働くママ世帯と専業ママ世帯とでは購入価格の平均値、購入検討期間などで特徴的な違いがありました。
【レポート概要】
1.【購入検討期間】
働くママ世帯は平均8.2ヶ月と、専業ママ世帯の平均6.4ヶ月よりも、1.8ヶ月長い。
2.【物件購入価格】
働くママ世帯の物件購入価格は平均4,694万円。専業ママ世帯の物件購入価格は平均3,902万円。平均で792万円の差。
3.【物件選びのポイント】
働くママ世帯は、「駅までの所要時間」「パパの通勤時間」「ママの通勤時間」をそれぞれ重視。働くママ世帯は専業ママ世帯と比較して通勤時間が平均10.2分短い。
4.【あるとうれしい設備】
働くママ世帯は「インテリア用間接照明」など“ライティング設備"に対するニーズが特徴的。専業ママ世帯は「納戸/トランクルーム」など“実用的な収納設備"に対するニーズが強い。
5.【あるとうれしい共用施設】
働くママ世帯は、「フィットネスジム」「ジャグジー・温泉」「屋内プール」など、“ヘルスケア施設"へのニーズが顕著。一方、専業ママ世帯は「子供が遊べるキッズルーム」といった“子供のための施設"をより求める傾向にある。
6.【モデルルームでの視点】
モデルルームで心が動いた瞬間は「担当者の良い態度」が両世帯でトップ。2番目は、働くママ世帯が「眺望」、専業ママ世帯は同率1位で「キッチン」。
今回、新築マンション購入に関する実態と意識を分析していくと、同時期での物件購入にも関わらず、働くママ世帯と、専業ママ世帯で大きな違いがある ことを発見しました。これらの結果は、今後の不動産関連市場のマーケティングを考えていく上で重要な意味をもつものと考えられます。
博報堂BaBUプロジェクトは、ファミリー世帯のマンション選びに関する様々なデータを分析し、クライアントのビジネス支援に役立ててまいります。
なお、詳細については、添付のPDFファイルでご紹介しております。