季節の変わり目を迎え、
耐久財を中心に意欲が高まる
株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。
3月の消費意欲指数は46.7点。前月比+4.7ポイント、前年比+1.6ポイントと、3月としての過去最低値となった前年から回復しました。
Point 1:季節消費への意欲は例年通り好調。耐久財などで意欲が高まる
3月は例年季節の変わり目の消費意欲が高まる月で、今年も前月比+4.7ポイントとなりました。消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、「新生活・新年度の準備」や「季節の変わり目の買い物」などの季節消費への意欲が前月から増加しています(19年2月59件→19年3月141件)。
また、前年比較でも+1.6ポイントと、3月としての過去最低値となった前年から回復。消費意欲指数の理由(自由回答)で季節消費への意欲を挙げる声は、例年同様に多くあがっています(18年3月143件→19年3月141件)。また、「欲しいものや出費の予定がある」という声も増加しており(18年3月69件→19年3月96件)、自由回答の詳細をみると、家電や家具、スマートフォンを買いたいという声があがっています。季節の変わり目を迎え、耐久財を中心に意欲が高まっているようです。
Point 2:前年からの消費意欲の回復は男性で顕著
消費意欲指数を男女別に見ると、男性が前年比+2.2ポイントとなった一方、女性は前年比+1.0ポイントと横ばいです。
また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがあるという人の割合が前年から伸びているのも男性(男性:前年比+4.2ポイント、女性:±0.0ポイント)です。その中身をみても、男性では「装飾品」「旅行」「家電・AV」などで10件以上増加していますが、女性では「日用品」以外に増えているものはほとんどありません。
消費意欲の前年からの回復は、必需品以外にも目を向けている男性が主に支えているようです。
■ 質問項目(質問文)
[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(3月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)
[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(3月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)