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博報堂生活総研[来月の消費予報・1月](消費意欲指数)

2019.12.23
#リサーチ#生活総研

増税の影響は和らぐも、1月としては過去最低水準の消費意欲指数に

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

1月の消費意欲指数は48.6点。前月比-4.5ポイント、前年比-2.5ポイントと、前年比・前月比ともに低下しました。

Point 1:増税の影響は和らぐも、年始の支出負担で、セールなどの季節消費への意欲は高まらず

1月の消費意欲指数は、例年ピークの12月からは低下しますが、今年は1月としては過去最低値となった2018年(48.5点)と同水準の低い値となりました。消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、「新年、お正月だから」(19年1月132件→20年1月105件)、「セール、初売り、福袋があるから」(19年1月176件→20年1月136件)といった新年らしい消費への意欲に関する意見が前年より減少しています。

背景として、「消費増税のため消費を控えたい」(19年12月77件→20年1月41件)との意見は減ってきたとはいえ、まだ一定数あがっており、引き続き影響がみられます。また、「何かと支出の多い月なので控えたい」(19年1月49件→20年1月87件)という意見も増加。増税の影響が残るなか、年始で支出の負担が重なることで、ものを買いたいという気持ちが高まりにくくなっているようです。

Point 2:特に女性で、支出を抑えようとする意識が強い

12月は女性の復調がみられましたが、1月の消費意欲指数は、前月比(男性-3.4ポイント、女性-5.6ポイント)、前年比(男性-0.9ポイント、女性-4.1ポイント)ともに、女性の落ち込みが目立っています。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、「セール、初売り、福袋があるから」という意見の減少はほぼ女性によるものです(男性:19年1月37件→20年1月34件、女性:19年1月139件→20年1月102件)。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳をみても、女性は「ファッション(前年比-37件)」「外食(前年比-23件)」をはじめ、「スマートフォン・携帯電話」を除く全てのカテゴリーで前年比マイナスとなっています。
年末年始で支出が続くなか、特に女性は、抑えられるところは抑えようという意識が強いようです。

[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(1月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(1月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

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