株式会社博報堂(本社:東京都港区)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は2020年8月、新型コロナウイルスの感染が拡大している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施いたしました(調査実施は8月3〜6日、対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名、一部調査項目については3月より実施 調査概要はPDF版を参照)。
感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかをきいたところ、54.3点となりました。7月から7.1ポイントの下降。4月と同じ数値となりました。7月から8月にかけ感染者が再び急増。連日の感染拡大報道、東京都の営業自粛再要請(7/30発表、8/3から)、愛知県の緊急事態宣言(8/5発表、8/6から)が出る中、 6月以降高まってきた生活自由度は減少に転じました。
また新型コロナウイルス感染拡大に伴う不安や、抑制している行動、変化している行動など41項目について尋ねたところ、【不安度】はすべての項目で7月調査より上昇。経済、健康不安だけでなく、「行政への不安」(82.9%、6.5ポイント増)、「情報の不足や不確かさへの不安」(72.7%、5.1ポイント増)も高まりました。【行動抑制度】も、「外出を控えている」(88.8%、5.8ポイント増)ほか、すべての項目で増加。また【行動変化度】は各項目の増減はまちまちですが、「マスク、手洗いなど感染対策の徹底」が(93.6%、1.9ポイント増)とさらに高まり、「外出を控え、家の中でできる娯楽を楽しんでいる」(73.1%、2.0ポイント増) など、屋内行動が再び増加。6月以降、行動抑制は徐々に緩み、「家から外へ」シフトがみられましたが、再び抑制が高まり、「外から家へ」の動きがうかがえます。
本調査は当面の期間実施し、毎月第3・4週頃に発表する予定です。
(今後の状況変化により、調査内容等を変更する可能性があります)
≫調査レポートはPDF版をご覧ください