株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は2020年9月、新型コロナウイルスが流行している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施いたしました(調査実施は9月3〜7日、対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名 調査概要はPDF版を参照)。
コロナウイルスの感染者数が7月末から8月にかけ再急増後、8月下旬から減少しはじめた中での今回の調査。感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかをきいたところ、58.3点と、8月からは4.0ポイントの上昇となりました。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う不安や、抑制している行動、変化している行動など41項目について尋ねたところ、【不安度】は全項目で8月調査より減少。特に「行政への不安」(73.1%、9.8ポイント減)、「情報の不足や不確かさへの不安」(66.6%、6.1ポイント減)の減少が目立ちました。
【行動抑制度】は、どの項目も7~8割とまだ高い数値ですが、「不要不急の外出を控えている」(82.5%、6.3ポイント減)、「不要不急の買い物を控える」(74.4%、6.1ポイント減)をはじめ全項目で減少しています。
【行動変化度】もほぼすべての項目で減少しました。「時差通勤・時差通学をしている」(35.1%、6.6ポイント減)、「テレワークをしている」(28.7%、5.9ポイント減)、「外出を控えインターネット通販や出前を利用している」(44.1%、4.6ポイント減)などの減少が目立ちます。その中で「マスク、手洗いなど感染対策の徹底」は92.8%(0.8ポイント減)と引き続き高止まりしています。感染対策に留意し、行動抑制の意向を引き続き持ちながらも、外出や買い物など、「外へ」の行動をはじめた生活者像がうかがえます。
本調査は当面の期間実施し、毎月第3・4週頃に発表する予定です。
(今後の状況変化により、調査内容等を変更する可能性があります)
≫調査レポートはPDF版をご覧ください