株式会社博報堂(本社:東京都港区)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は2020年10月、新型コロナウイルスが流行している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施いたしました。
今回の調査は、10月1〜5日に実施。対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名(調査概要はPDF版を参照)。
新型コロナウイルス感染者数が8月上旬をピークに徐々に減少を続けた後、9月は一進一退で推移。4連休(9月19日~22日)の人出増加の報道や、東京発着のGoToトラベルキャンペーンの予約開始(9/18~)後の調査です。
感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかをきいたところ、59.7点と、9月からは1.4pt増加し、2か月連続の上昇となりました。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う【不安度】は、2か月連続で全項目が減少。特に「情報の不足や不確かさへの不安」(61.5%、5.1pt減)の減少が目立ちました。【行動抑制度】も、2か月連続で全項目が減少。「不要不急の買い物を控えている」(67.0%、7.4pt減)、「外食を控えている」(69.3%、6.4pt減)、「不要不急の外出を控えている」(76.9%、5.6pt減) などの減少が目立ちます。
【行動変化度】は全体としては数値の変化は小さいですが、「外出を控え、ネット通販や出前を利用している」(37.5%、6.6pt減)、「外出を控え、家の中でできる娯楽を楽しむ」(64.3%、5.7pt減)など外出を控える項目での減少、 「人が密集しない屋外でのレジャーを楽しむ」(43.2%、4.3pt増)など外出につながる項目での増加が目立ちます。一方、「マスク、手洗いなど感染対策を徹底するようにしている」は91.5%(1.3pt減)と、引き続き高止まりしています。
感染対策に引き続き留意しながら、外出や買い物、レジャーなど、「外へ」の行動を進めている生活者像がうかがえます。
本調査は当面の期間実施し、毎月第3~4週頃に発表する予定です。
(今後の状況変化により、調査内容等を変更する可能性があります)
≫調査レポートはPDF版をご覧ください