博報堂グループの上海博報堂(本社、中国・上海市、社長:平野勝一)は、アリババグループ傘下にある天猫創新センター(Tモールイノベーションセンター、以下、TMIC)のオフィシャルISV(Independent Software Vendors、以下ISV)*1資格を、取得したことをお知らせいたします。
*1:ISV:独立系ソフト開発会社と訳されるが、アリババの場合は“サービスパートナー”を指す。
これにより上海博報堂および博報堂グループは、TMICが有するECサイト「Tモール(天猫)」が有する膨大な購買データ及び外部調査データ/各種機能と博報堂グループが長年培ってきた生活者洞察力・実装力を掛け合わせることで、顧客にとってより魅力ある新商品の開発およびEC事業の実現を全面的にサポートいたします。
近年、中国における小売総額に占めるECの割合は50%に達しており*2、企業のマーケティングは ECを軸としたものへと移行しています。EC市場における新商品数も年々増加傾向にあり、約7.6億のユーザーを抱える「Tモール」では、年間9000万件以上の新商品が登場しています。
*2:経済産業省「電子商取引に関する市場調査」(2020年)
一方で、企業にとっては新商品開発に費やす時間が長期に渡るため、刻々と変化する中国生活者のニーズを的確かつ効率よく捉えきれないという課題があり、ヒット商品を生むことが難しい状況にあるとされています。
博報堂グループは、従来よりマーケティング変革に挑戦する企業の支援に注力してまいりましたが、今回のTMICオフィシャルISV資格取得により、クライアント企業の中国EC事業進出・拡大に今まで以上に、貢献できるようになりました。上海博報堂の「TMIC認定新商品企画士」資格を獲得したスペシャリストがチームを組むことから、生活者ニーズに合致した新商品の開発と、大幅な時間短縮が可能となります。
また、新商品開発にとどまらず、マーケティング戦略企画から、クリエイティブ、広告配信、商品ローンチ後TIMCのマーケティングダッシュボードを使用した購買分析まで、日系/中国企業問わず、クライアント企業の中国市場におけるEC事業をワンストップで支援いたします。
博報堂グループは、今後も生活者データを駆使しながら、フルファネルでクライアント企業のマーケティングDXを支援し、提供価値の最大化を図ってまいります。