こんにちは。ヒット習慣メーカーズの武藤です。
本格的に寒くなってきましたね。こんな時はおうちで鍋やおでんとか手作りして食べるのも最高ですよね!おうちで料理するために買い出しに行って感じられるのが、物価上昇の影響で食品が値上がりしていること。中でも葉物野菜が高く感じられニュースにもなっていました。
そこでどうして野菜が高騰しているのか具体的な原因を調べてみると、
・地球温暖化による猛暑、降水量の増加などの自然災害
・円安による輸入コストの増加
・燃料、エネルギーの高騰による影響(食品輸送コストが上がることによりその分食品価格に上乗せされる)
・ロシア、ウクライナ情勢の影響を受け、小麦、野菜、肥料など輸入不足となり世界的高値になっている。
・コロナ禍による健康意識への高まりによる野菜消費量の増加
などが挙げられていました。
ここで私が注目したのが肥料です。野菜を作るには肥料が不可欠。肥料事情をさらに調べていくと、環境や社会に良い影響を与える特殊肥料である堆肥づくり活動がくらしの中で増えつつあることがわかり、今回のテーマを「ソーシャルグッドな堆肥づくり」としてどんな兆しがあるのか見ていきたいと思います。
GoogleトレンドのYouTube検索で「堆肥」と検索してみると、グラフは上昇傾向にあり人々が興味を持っていることが伺えました。さらに動画サイトも見てみると、作り方やどんなものが堆肥として使用できるのかがよくわかりました。
堆肥づくりは個人でもできます。庭や畑がなくとも段ボール、バケツ、プランター、袋など様々な容器でも作ることが可能で、小さいスペースでできるため、自宅でも気軽に始められます。そして堆肥になるのは料理をする際に出た野菜の皮やタネ、茎、ヘタや紅茶、コーヒー、お茶などの葉、肉や魚の内臓などが知られていますが、他にもこれが!というものや新たにこんなモノまで?というようなモノが話題になっていたのでご紹介いたします。
まずは「使い捨てで堆肥」です。寒い時期によく使用されるカイロには保水性や通気性にすぐれており、鉄分も入っていて土の栄養になるものもあるそうです。キッチンペーパーやコーヒーフィルターに中身を出して水を通し、塩分を取って使用します。
また、乾き物などの袋に入っている石灰乾燥剤も堆肥になるものもあり、病気や害虫などに効果があるとのことでした。
次は、「洋服が堆肥」です。生分解性ポリエステル素材で作られた服や和紙で作られた服を土に埋めることで微生物に分解され堆肥になります。和紙で作られた服を販売しているあるお店では、販売した洋服を回収して堆肥にし、その堆肥を使って野菜を育て、その育てた野菜でスムージーを作り販売していました。
そして次は「人間も堆肥」になるそうです。
アメリカでは「堆肥葬」を法律的に認める動きが広がっています。2019年に初めてワシントン州で合法化され、2022年12月31日にはニューヨーク州が6番目に合法化されたとのこと。わらやウッドチップなどといっしょにご遺体を容器に入れ密封し、微生物に分解されて数ヶ月後には堆肥となる。その堆肥は州によって条件は異なるそうですが遺族に送られ花壇にまいて花や木を育てることができるそうです。
このようにさまざまなモノを使った堆肥づくりをご紹介してきました。では、なぜ今「ソーシャルグッドな堆肥づくり」が世界的に増えつつあるのでしょうか。
一つはSDGsへの意識の高まりが挙げられます。「すてない」ということは、エネルギーの使用を抑えることにつながり、燃やすことを少なくし二酸化炭素を出しません。要らなくなったものをゴミとして捨てるのではなく、堆肥として二次利用することで、新たなリサイクルの機会となっているのです。
そしてもう一つは自給自足への挑戦です。いまや世界の人口80億人と言われ、これからの時代食糧難が懸念されています。物価も高くなりつつある中、自給自足してみようという意識の現れなのではないでしょうか。そして子どもといっしょに作業することで食育にもつながり、子どもにも良い影響があると考えます。
では最後に「ソーシャルグッドな堆肥づくり」のビジネスチャンスを考えてみました。
先日、フエルト生地でできた袋型のおしゃれな堆肥作りセットを見つけました。使い方の説明もあってわかりやすい。私も少しでも社会貢献活動ができたらいいなと思っていたのでこのコラムをきっかけに始めてみようかと考えています。
▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。
旅、映画、音楽が大好き。
今年のお正月は寝正月だったせいか体重が増加傾向に。そこで、あるTV番組で70代のキレイな女優さんが「健康美の秘訣は水泳を続けていることです」的なことを言っていたので、何十年ぶりかに泳ぎに行こうかな。と場所を探しているところです。