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ヒット習慣予報 vol.113 『健康ポイ活』

2020.03.24
#トレンド

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの武藤です。

3月も後半に差し掛かり、どんどん暖かくなってとても気持ちのいい季節になってきました。自由に気兼ねなく外出できる日が早くくることを願うばかりです。

さて、今回のテーマは「健康ポイ活」です。健康になりながら、はたまた健康を維持しながらいつの間にかポイントが貯まっていてお得な生活が送れてしまうという一石二鳥のテーマです。
昨今のポイントサービスは共通ポイントになり、どんどん使いやすく貯めやすくなっていて、「ポイ活」(ポイント活動)として雑誌やTVでも特集されるほど話題になっています。
Googleトレンドで「ポイント貯める」と検索してみても注目を浴びており、上昇傾向にありました。

出典)Google トレンド

節約ができ、ポイントを貯めることが生活の一部になってきていて、中にはポイントを投資して増やすこともできるようになっているようです。
そんな消費行動で増やせるポイントの中に、「ポイ活しながら健康になる」というユニークな貯め方があり、今回のテーマとしてどんな活動かをみていきたいと思います。

人はみな健康でありたいと願っていると思います。そして今は寿命を延ばすだけでなく、いかに健康寿命を延ばすかに焦点が集まっていると感じます。
こちらもGoogleトレンドで「健康寿命」と検索してみると2012年ごろから上昇傾向にあり、健康寿命を延ばすことへの関心が年々高まっていることがわかります。

出典)Google トレンド

ではどんな貯め方なのか事例をみてみましょう。

まずは「歩くだけでポイント」です。歩数計機能の付いたアプリで、歩数に応じて毎日ポイントが貯まります。通常の生活歩数だけでも貯まりますが、その中にはウォーキングコースを搭載されているものもあり、特定のスポットに行くとポイントが貯まる機能も付いているそうです。ポイントが貯まることでいつもよりも少し多めに歩いてみようとするやる気あるネットの声もありました。

他には「眠るだけでポイント」です。
1時間の睡眠1ポイントで1円貯まり、アプリを立ち上げていつものようにアラームをセットし枕元に置いて眠るだけ。起床してアラームを止めると睡眠時間がポイントとして貯まっていくシステムです。風邪などの流行感染症にならない対策として、良質な睡眠と手洗いうがいが良いとされ、「予防する」という健康管理に一役かうポイント取得方法だと思います。実際に使用している人の投稿では「睡眠の質を意識するようになった」ということでした。

さらには「参加するだけでポイント」です。例えば、健康診断を受けるだけでポイントが貯まります。健康診断は自分の体がどういう状況にあるのかを確認できる唯一の手段。健康であるためには必要不可欠ですね。そしてどう健康を維持していったらいいか、もしくはどう健康になっていくのかのアドバイスがもらえると管理目標が作りやすいですね。

このようにただポイントを貯めるだけではなく、健康に焦点を置いたポイ活が広がってきている理由はなんでしょう。

健康管理がアプリなどでデジタル化されたことで日々の体の状況を可視化・管理しやすくなってきているからだと考えます。それにより自分の調子が良い時のリズムがわかり、不調の時など整えることができます。そこに「ポイ活」を加えたことでより広がりを見せているのだと思います。
そしてさらには、ゲーム感覚で気軽に行えるからだと思います。育成ゲームのように自分のがんばりようで増えていきレベルアップします。そこに面白さとやりがいがあるからではないかと考えます。

うれしいとかいいことだと感じられる行動ってやる気が増しますよね。
こんないいことづくしの「健康ポイ活」のビジネスチャンスを考えました。

◎「健康ポイ活」のビジネスチャンスの例
■食事管理アプリと連携。日々の食事で設定のカロリーをオーバーしなければポイントが貯まる。ダイエットできたらプラスポイント。
■学生が出席日数に応じてポイントがもらえる。さらに体育の授業を受けるとプラスポイント。
■ヘルスメーターアプリと連携。乗るだけでポイントが貯まる。
など。

先日人間ドックを受けたのですが、いろんなところに不調が見つかりました。
ポイントを貯めながら健康になるという今回のテーマは、自分のためにあるんじゃないか?とコラムを書きながら、ふと思いました。みなさんも、試してみてはいかがでしょうか。

武藤こずえ(むとう・こずえ)
統合プラニング局
ヒット習慣メーカーズ メンバー

旅、映画、音楽が大好き。
月に一回、温泉に入ることを実施中!
今年の目標は「筋肉つけて、免疫力をあげる」です。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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