株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂)のシンクタンク博報堂買物研究所(以下、買物研究所)は、EC領域に特化した組織横断型プロジェクト「HAKUHODO EC+」とともに、次世代の買物の主役となるZ世代の買物行動・買物価値観の深堀、また、ライブコマース・クイックコマースなど次世代コマースの利用動向の把握を目的とした「Z世代×ニューコマース調査」を実施いたしました。この調査は、博報堂DYグループ「ショッパーマーケティング・イニシアティブ®(※)」の取り組みのひとつです。
調査結果から見えたZ世代特有のコマース行動を買物研究所×HAKUHODO EC+では「バイヤー型消費」と名付けました。Z世代のコマース行動には「積極的に情報収集をして、自分が欲しい情報を自ら取りに行く(開拓志向)、良いものを選ぶために国内・海外問わずにフラットに製品を購入する(越境志向)、自分なりの情報筋を確保しつつ、本当に信用できる情報かを見定める(見極志向)、良いと判断したものは、自分の直感を信じて即決で購入する(即決志向)」という特徴が見られ、バイヤーさながらに自らの足で積極的に情報を獲得し、情報の真偽を見極めながらコマース行動を行う姿が浮き彫りとなりました。
(今回、バイヤーとはマーケットのトレンドを読みながら売れそうな商品を様々なブランドやメーカーから仕入れ・買い付けを行う職種と定義)
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<Z世代の「バイヤー型消費」の4つの特徴>
トレンドを気にしながらも、自分の軸を持ってSNSを駆使し人と被らない商品を探し続ける、また独自の消費スタイル「研究消費」(自分の好きなカテゴリーでの買物では多少の失敗は気にせず、それもまた自分の知見にしていく)や次世代コマースも活用しながら新しい商品を探すなど、積極的な情報収集をしながら買物を行う。
国内のメーカー・ブランドだから買うという意識は薄く、良い商品を追い求めて海外サービスも駆使しながら自分が知らない海外メーカーの商品でも別け隔てなく購入する。
SNSのタイムラインに流れる情報をそのまま鵜呑みにせず、自分でデザインしながらお気に入りのインフルエンサーや個人のアカウントの商品への評価や投稿から情報を集め吟味する。
今までの情報収集やその時に自分が本当に欲しいと思った直観を信じて即決で購入をする。
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<調査結果を踏まえて>
Z世代の「バイヤー型消費」の背景には、生まれた時から大量のデジタル情報に触れ続けてきたゆえのZ世代ならではの情報価値観、買物価値観が根底にあり、情報の信頼源を探し、SNSを駆使して自分の「買いたい」という欲求に向き合っている姿が見て取れました。令和の消費行動をリードし続けるZ世代にアプローチするためには、こうした特有のコマース行動を踏まえた戦略設計・行動デザインが欠かせません。Z世代から信頼を獲得できる、商品情報の伝播方法やZ世代の「買いたい」衝動を逃さないシームレスな購買導線・決済を提供する新しいコマース体験など、彼らの特性をうまく捉えたプラニングが必要不可欠だと考えます。(分析担当)
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<調査結果の詳細>
Z世代(15-25歳)特有のコマース行動を把握するため、今回の調査では主にY(ミレニアル)世代(26-41歳)とX世代(42-59歳)と比較しています。
■トレンド商品は取り入れたいが、被り回避のため、SNSで人と被らない商品を探す
■趣味や好きなことを深く極めていく中での多少の買物の失敗は厭わない「研究消費」
■ライブ/ソーシャルコマースは“新しいブランドとの出会いの場”としてZ世代に活用されている
Q. 以下のオンライン上でのお買い物方法で利用される理由について、それぞれあてはまるものを全てお選びください。(ソーシャルコマース)
■日本人や身近な人からの評価が高ければ、海外サービスを駆使して自分が知らない海外メーカーの商品でも購入
■日本のブランド・メーカーを応援したいという意識は他世代よりも薄い
■企業のアカウントよりも「個人のアカウント」からの情報収集行動が増加
■企業の情報透明性を見極める
■Z世代は良いと思った商品を「忘れないために即決で購入」する
■クイックコマースを活用しながら時間を捻出
Q. あなたが直近、「クイックコマース」で商品を購入された時のことについて、おうかがいします。 そのお買い物で買った商品と、クイックコマースを使った理由について、どのようなことでも結構ですので、それぞれ具体的にお答えください。
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【定量調査概要】
■調査タイトル:博報堂買物研究所×HAKUHODO EC+「Z世代×ニューコマース調査」
調査対象:15~59歳 男女 かつ直近一年以内EC利用者
調査地域:日本全国
調査手法:インターネットリサーチ
調査時期:2023年1月
有効回答数:3,843サンプル
-(内訳)
--Z世代(15-25歳):1,854s
--Y世代(26-41歳):516s
--X世代(42-59歳):516s
--(ブーストサンプル)
--ライブコマースユーザー:378s
--ソーシャルコマースユーザー:373s
--クイックコマースユーザー:103s
--メタコマースユーザー:103s
調査委託先: 株式会社H.M.マーケティングリサーチ
集計方法:
スクリーニング調査を人口動態に合わせて性別×年齢(6区分)で割り付けて回収の上、一般サンプルについては、スクリーニング調査での調査対象者の出現構成に合わせる形でウエイトバック集計を実施。
ブーストサンプルについても、各ユーザー内の性別×年代(Z/Y/Xの3区分)を、スクリーニング調査での対象者の出現構成に合わせる形でウエイトバック集計を実施。
また本リリースでは、小数点以下を四捨五入したスコアを掲載しているため、点数差は見た目の数値と異なる場合があります。
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【定性調査概要】
■調査タイトル:博報堂買物研究所×HAKUHODO EC+「Z世代×ニューコマース調査」
調査対象:Z世代(15-25歳)の男女
調査地域:日本全国
調査手法:オンラインデプスインタビュー
調査時期:2023年2月
対象者数:5サンプル
--(内訳)
--18~25歳:男性:大学生
--18~25歳:男性:社会人
--15~18歳:女性:高校生
--18~25歳:女性:大学生
--18~25歳:女性:専業主婦
調査委託先: 株式会社H.M.マーケティングリサーチ
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<博報堂買物研究所について>
https://www.hakuhodo.co.jp/kaimonoken/
企業の「売る」を生活者の「買う」から考え、買物現場の真実に着目し、買物客の本音・買物のツボである「買物インサイト」を起点に、買物欲を満たす「買物シナリオ」を創造し、新しい買物行動を生み出すソリューションを提案・実行する実践的研究所です。
「博報堂買物研究所」は、博報堂をはじめとするグループ12社が推進する、オンライン/オフライン領域で生活者に新しい買物体験を提供する戦略組織「ショッパーマーケティング・イニシアティブ®」の傘下で新しい体制を構築し、“開かれた”買物研究所を目指しています。
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<HAKUHODO EC+ について>
https://www.hakuhodo.co.jp/ecplus
「HAKUHODO EC+」は、博報堂DYグループ内各社および協⼒会社のナレッジやスキルを集約し、EC を起点とした企業のさまざまな価値創造 DX の推進をワンストップでサポートするために、EC 領域に特化した博報堂DYグループ横断型プロジェクトです。新しいコマース、新しいECの可能性をいち早くキャッチし、市場分析・課題発⾒・戦略構想からシステム開発・EC サイト構築、実装・集客・CRM、さらにはフルフィルメントやコンタクトセンター等の運⽤に⾄るまで、あらゆるバリューチェーンにおいて企業のマーケティング DX・事業成⻑をフルファネルで⽀援してまいります。
「HAKUHODO EC+」は博報堂をはじめとするグループ12社が推進する、オンライン/オフライン領域で生活者に新しい買物体験を提供する戦略組織「ショッパーマーケティング・イニシアティブ®」の傘下の取り組みとして活動してまいります。
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<博報堂DYグループ「ショッパーマーケティング・イニシアティブ®」について>
ショッパーマーケティング・イニシアティブ®は、「HAKUHODO DX_UNITED」傘下の博報堂DYグループ12社横断の戦略組織です。12社が有する専門機能と各領域のスペシャリストを結集し、“ひとつながり”のチームとして有機的に実行します。リテールDX(小売/店舗におけるDX)、コマースDX(購買接点のDX)、デジタル販促、リアル販促、ショッパーマーケティングデータ活用等の各対応領域で、流通/小売/メーカーのビジネス成果や売上拡大に貢献し、ショッパーの課題ファーストで生活者に新しい買物体験(=WOW!)を提供する「価値創造型の次世代ショッパーマーケティング」をワンストップで提供いたします。
※ ショッパーマーケティング・イニシアティブ®は博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、博報堂DYホールディングス、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム、アイレップ、博報堂プロダクツ、博報堂DYアウトドア、セレブリックス、エクスペリエンスD、バックスグループ、日本トータルテレマーケティング、グロースデータの12社で構成される「販促・コマース領域」に対するソリューション提供を行う戦略組織。
※ ショッパーマーケティング・イニシアティブ®は、株式会社博報堂の登録商標です。