株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂)は、東京大学(総長:藤井輝夫、以下東大)、東京医科歯科大学(学長:田中雄二郎、以下医科歯科大)、京都大学(総長:湊長博、以下京大)、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(代表取締役:植田浩輔、以下東大IPC)、住友生命保険相互会社(取締役 代表執行役社長:高田幸徳、以下住友生命)、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)と共同で、新たな一般社団法人「WE AT」を設立し、ソーシャルイノベーションを創出するための新しいスタートアップエコシステムづくりを目指した活動を開始します。
地球規模のさまざまな社会課題が顕在化する中、これまでにはない方法で課題を解決し、生活者のウェルビーイングを実現するソーシャルイノベーションの重要性が増しています。こうした高度な社会課題の解決には、Deeptechをはじめとするスタートアップの技術と大学の先端知、そして大企業のもつ事業開発や市場開拓のノウハウなど産官学の力を合わせ、イノベーションを創出していくことが必要となります。このような背景を受け、東京大学、京都大学を始めとする国内の主要大学、大企業、ベンチャーキャピタルの協働による新たなスタートアップエコシステムとして一般社団法人WE ATを設立するにいたりました。
WE ATでは、おもに次の事業を手掛けていきます。
博報堂の広告事業を超えた新事業開発を行う「ミライの事業室」は、長年培ってきた生活者発想とクリエイティビティ、幅広い産業やアカデミアとのネットワークを活かし、社会システムの変革に挑戦しています。WE ATの活動を通じて、社会課題解決に資する技術シーズおよびスタートアップを発掘し、投資を含めた成長支援および事業開発や事業共創を行うことにより、社会課題解決へのインパクトとビジネス性を両立するような新規事業づくりを目指します。また、起業家教育を通じたソーシャルアントレプレナーの育成や社会課題解決型スタートアップの社会的なプレゼンスを拡大することにより、ソーシャルイノベーションが生まれる土壌づくりに取り組んでまいります。なお、WE ATの共同代表理事には、ミライの事業室長の吉澤到が就任します。
また、WE ATではグローバルエコシステムとの密接な連携を重要視しています。米国やイギリスなど欧米諸国、アジア諸国、アフリカ諸国などに拠点を置く主要機関との意思疎通を積み重ねており、海外エコシステムとのスムーズな接続ルートを構築することで、Born Globalスタートアップの成長を後押しします。加えて、グローバル戦略の重要パートナーとしてJETROの国内海外拠点とも綿密な協調を開始しています。
同じく重要パートナーとして、東京都の運営する、国内外からスタートアップやその支援者が集い交流する一大拠点「Tokyo Innovation Base(以下TIB)」とも緊密に連携し、グローバルなイベント企画やコミュニティ形成などの活動をともに推進していきます。
2024年11月27日には、WE ATが主催となり、シンガポールのTEMASEK FoundationやVERTEX Groupとも連携のうえ、アジア最大級のWell-Beingの祭典を目指したピッチコンテスト「WE AT CHALLENGE」の最終選考イベントを開催します。初開催となる今回は、「Liveability」「Healthy Life」「Living & City」の3つのトラックを設定し、各トラックにおいてスタートアップや学生、社内起業家など多様な参加者からエントリーを募集することを計画しています。本イベントの詳細は2024年6月末に発表予定です。詳しくは、こちらのWebサイトをご参照ください。
https://www.we-at.tokyo/
<参考情報>
■一般社団法人概要
法人名:一般社団法人WE AT(ウィーアット)
発起人:博報堂、東大、医科歯科大、京大、東大IPC、住友生命、キヤノンMJ
設立日:2024年5月16日
所在地:東京都文京区
代表者:(共同代表理事)吉澤到、藤本宏樹 (副代表理事)金間大介
事業内容:
社会起業家の発掘と育成、スタートアップの創業やグロースのための各種支援
イベントの開催、他イベントの協賛・共催・後援など
エコシステム発展のための人材育成等のサービス
関連分野における調査研究、提言
上記に附帯または関連する事業
公式Webサイト https://www.we-at.tokyo/
※WE ATのロゴは、WE ATの取り組みを体現したブランドロゴとして、東京大学から出願された商標(商願2023-111782)です。今後「WE AT」の活動において幅広く活用していく計画です。