株式会社博報堂(東京都港区、代表取締役社長:戸田裕一)は、高知県佐川町、神戸市他が参加するソーシャルデザインプロジェクト issue+designとの協働により、学習支援プロダクト「WRITEMORE」を開発しましたので、お知らせいたします。
「WRITEMORE」とは、「勉強したくなる机」というコンセプトで開発した学習支援プロダクトです。
人がものを書く際にペン先と紙が摩擦して生じる筆記音。これを増幅して書き手に伝えることで、人の聴覚を刺激し、人、特に子どもたちが文字や絵を描く際の継続意欲や作業効率、学習への楽しさを高めていくことができます。
東京大学苗村研究室(苗村 健教授:JST CREST「局所性・指向性制御に基づく多人数調和型情報提示技術の構築と実践」研究代表)が開発した筆記音の強調フィードバックが筆記作業に与える効果に関する研究を博報堂研究開発局の協力のもと、このプロダクトに応用致しました 。
博報堂では、今後もissue+design他との協働で、今回のような最先端の科学技術やテクノロジーと広告会社の持つデザインやクリエイティビティを組み合わせ、社会課題を解決するためのものづくりに取り組んで行く予定です。
詳細については添付のPDFファイルをご覧ください。
┃クロスモーダルとは┃
揺れる風鈴を見てそこから出る音を聞くと、実際の温度は変わらなくても涼しく感じることがあります。また、かき氷の赤色はイチゴ味、緑色はメロン味といったようにさまざまな味を楽しめますが、実は安いシロップでは、色が異なるだけで味の元になる材料は同じということをご存知でしょうか。人は舌だけで味を感じているわけでも、肌だけで温度を感じているのではありません。5つの感覚が互いに交わり、相互に作用しながら、感覚は生れています。このような感覚の仕組みがクロスモーダル(感覚間相互作用)と呼ばれ、得る感覚や体験そのものを自由に設計できるものづくりやサービスデザインに活かせるとして近年注目されています。