博報堂生活総合研究所は、このたび、生活者が選ぶ“2021年 ヒット予想”をまとめました。
本レポートは、今年、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、コンテンツなどを生活者に提示し、「2021年以降、話題になりそう/人々の生活に普及・浸透していそう」と思うかを調査、「そう思う」「ややそう思う」という予想の強弱を反映するよう結果をポイント化したランキングとヒット予想の理由を分析し、“2021年ヒット予想”をまとめたものです。(調査詳細はPDF版の4ページを参照)
“2021年 ヒット予想”のキーワードは【レスして リッチに】です。
新型コロナウイルス感染拡大で自粛や制約を余儀なくされ、新たな生活体験が生まれた2020年。 「今年、実感したヒット」と「来年ヒットすると予想」された上位30項目は重複するものが目立ちました。 どうやら生活者は、今年始まった体験が来年も「ニュー・ノーマル」として継続発展していくと捉えているようです。
ヒット予想の上位には、従来の慣習に基づく無駄や無理をレスー少なくーして、生活の質をリッチー高めるーにする。 そんな【レスして リッチに】な暮らしを叶える商品やサービスが挙がります。 本リリースでは、これまでの常識や思い込み、規制といった「慣習」をレスして、生活の「選択肢」をリッチにするなど、来年のニュー・ノーマルになりうる4つの【レスして リッチに】をご紹介します。
なお、“2020年 ヒット実感”(今年ヒットした/話題になったと思うもの)についても調査しています。(PDF版の4ページを参照)
ランキングでは、「ソーシャルディスタンス」が1位。 以下、「テレワーク」(2位)、「オンライン会議」(3位)、「テイクアウト」(8位) など、コロナ禍による新しい風景と体験が上位に挙がりました。 コロナ関連以外では「エコバッグ」が4位にランクイン。また、マンガ、テレビ、ゲームなど、様々なコンテンツ関連も上位にランクインしています。
<ランキング分析による 4つの【レスして リッチに】>
■「慣習」をレスして、「選択肢」をリッチに
「キャッシュレス決済」(1位)と、関連する「QRコード決済」(6位)が上位。
予想の自由回答をみると、利便性に加え感染対策にもなるとの声が目立ちます。 「テレワーク」(4位)、「オンライン診療」(21位)、「副業」(21位)など、これまでは慣習に縛られていたものも、規制をレスすれば、生活の選択肢がリッチに増え、より生活を豊かにすることにつなげられます。
■「移動」をレスして、「時間」をリッチに
「オンライン会議」(5位)、「オンライン授業/学習」(12位)」、「ライブ配信」(18位)では移動時間をレスして、やりたいことをする自由な時間を生むことができます。 「テイクアウト」(11位)、「個人が配達するフードデリバリー」(15位) は、料理を待つ時間やお出かけの支度の時間をレス。 外食でしか味わえなかった料理を楽しめ、おうち時間がリッチになります。
■「心配」をレスして、「安心」をリッチに
「ドライブレコーダー」(2位)は事故やトラブル、「エコバッグ」(2位)は環境問題やレジ袋の有料化、 「熱中症対策商品」(17位)、「防災グッズ」(21位)、「感染防止用対策用品(マスク以外)」(12位)、「高機能マスク」(20位)は様々な災厄、といった社会に広がる心配をレスして、安心をリッチにしてくれます。
■「所有」をレスして、「体験」をリッチに
「サブスクリプション」(25位)は、所有せずとも様々な商品やサービスを利用する体験をリッチに楽しめます。 「フリマアプリ」(25位)は、不要になった商品の所有をレスすることで、購入者とのやりとりを楽しめる、人の役にも立てるといった体験を豊かでリッチなものにします。
≫調査レポートはこちらのPDF版をご覧ください