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博報堂生活総合研究所「第9回 新型コロナウイルスに関する生活者調査」(2020年12月)

2020.12.18
#リサーチ#生活総研#生活者研究
12月の「生活自由度」は58.9点
9月からの増加傾向から、一転減少
不安、行動抑制が再び強まっている

株式会社博報堂(本社:東京都港区)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は2020年12月、新型コロナウイルスが流行している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施いたしました(調査期間は12月3〜7日、対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名 調査概要はPDF版を参照)。
今回は、11月に入り感染者数が全国的に急増。東京都の新型コロナウイルス感染状況の警戒レベル引き上げや飲食店への時短営業要請、札幌市・大阪市を目的地とするGoToトラベル事業の適用一時停止などの一方、感染者の1日当りの最多更新、重症者急増や医療体制ひっ迫が連日報道される中で実施した調査です。

感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかをきいたところ、58.9点と、11月からは2.5ポイント減少。これまで3か月連続の増加傾向に歯止めがかかりました。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う【不安度】は、ほぼすべての項目で増加。特に「行政の対応に不安」(75.6%、9.1pt増)、「情報の不足や不確かさに不安」(67.1%、6.0pt増)の増加が目立ちます。【行動抑制度】は、全項目が増加に転じました。特に「交友・交際を控えている」(77.3%11.0pt増)、「不要不急の買い物を控えている」(71.5%、9.2pt増)、「外食を控えている」(71.1%、9.2pt増)などが大幅に増加しました。

【行動変化度】も増加した項目がほとんどで、「外出を控え、家の中でできる娯楽を楽しんでいる」(66.5%、7.3pt増)、「外出を控え、インターネット通販や出前を利用するようにしている」(44.7%、7.1pt増)、「公共交通機関の利用を控え自家用車で移動するようにしている」(52.5%、5.4pt増)、「できるだけテレワークをするようにしている」(32.0%、5.3pt増)など、外出を抑制し、代替できる手段をとるとの回答が高まっています。
9月以降、「外」に向かっていた生活者の意識と行動が、再び「内」に転じていることがうかがえます。

本調査は当面の期間実施し、毎月第3~4週頃に発表する予定です。
(今後の状況変化により、調査内容等を変更する可能性があります)

≫調査レポートはPDF版をご覧ください

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